かさごを食べた

 2月だったか、マーケットで「あらかぶ」を買い求めていた。長崎県五島産とあった。「ぼうすコンニャクの市場魚貝類図鑑」には東国ではカサゴといい、場所(岡山県を中心とした瀬戸内地方)によってはメバルともいうそうである。関西ではガシラ、九州で「あらかぶ」と呼ぶそうである(同図鑑)。
 よく見ると、たいそうな形相をしている。うっかり持つと、刺されたみたいで「たいへん痛い」。どうやら、毒性を含んだ棘があるらしい。料理法はから揚げか煮付がお薦めのようで、今回は後者にしてみた。もちろん、揚げた(釣った)ばかりはそのまま食べるのが良いのであろう。

[左:3尾、手前にライター、右:頭部に棘があるらしいが、口もそれなりに怖い]

あらかぶ1   あらかぶ2   

[素直に煮付になってくれた]

あらかぶ煮付

 冷凍しておいて、昨夜煮つけてみた。1尾食べて、残りは冷蔵庫内で一日置いたので本日は「にこごり」も程よく、ともに肴としていただいた。求めてきたモノ自体が小振りであるためか、身は少なく、小骨もあるため、食べることには苦労したが、お酒(芋焼酎)は苦もなく進んでいる。
 あらかぶ(かさご)には「うっかりかさご」(ぼうすコンニャクの市場魚貝類図鑑)という縁戚がいるらしい。図鑑の画像と照らしながら、残っている1尾に眼を凝らしているが、その違いがよく分からない。ウッカリ、いや、空けものである。
 ごちそうさま。