お焼こ

 今年もヤーコンが届いている。天候不順などもあり、昨年に較べると、細め・小ぶりではあると聞いていたが、存外立派な身形(みなり)をしている。20芋ほどを剥(む)いて、擂(す)りおろした。途中、エキス(擂り汁)を舐めてみると、^甘^
 20センチ径のボウル一杯に満ちた擂り実に薄力粉を適当に足して、そのまま少しねかせて置いたほうが良いのだろうが、待ちきれないので数枚焼いてみた、それが?お焼こ?(おやこ)である。^_旨_^
 エキスがたっぷり出るため、ヤーコン擂り実だけでは心許ない、つなぐのは薄力でなく強力粉のほうが良いのかもしれない。(お好みで)

[大きいモノで20センチ長程度]※直径は数センチほど

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 擂る先から変色が進むので、見た目はあまり良くない。右側は鮮やかな薄緑濃黄色(画像では分かりづらいが)、数分経つと左色(褐色系)になってしまう。見た目というのは当てにならないが、当てにする場合も多いので、結構、損をしているヤーコン君である。

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 フライパンに薄(少)量の油を馴染ませたら、擂りヤーコンを適宜載せ、お焼こに。今回は早く食したいので、手の平に収まる程度の小焼きにしたが、パン一面に1枚という方法もある。予想はしていたが、水分(エキス)が繋ぎを超えているため、一部地方で謂われる「だら焼き」(伊勢志摩経済新聞より)の成り損ないのようになってしまう。

オヤコ1

 ヤーコンは保存がむずかしい。もちろん、収穫したばかりをすぐにいただくのが良いのであろうが、そうもいかぬ、たくさんできて食糧難にも寄与するというところにヤーコンの優(やさ)しさがある一方で、放っておくと長くはもたないという難しさもある。まだ、2年目のことでしかないけれど、擂ったものに繋ぎ(小麦粉)をして冷凍しておくのが無難である。↓画像は昨年凍らせたモノの最後の一品であるが、数週間前、残り2つめを解凍して、お焼こしてみたところ、これもやはり、_^甘旨^_であった。
 小麦粉以外に何も入れていないが、味付けにインスタントコーヒー粉、バニラエッセンス、餡子(あんこ)などを添えても良いかと想像している。^甘^いが、お好み焼きのと同じようにソース味やしょうゆ味にしても^旨^である。
 もちろん、擂らずにサラダ、キンピラ、大学イモ風、カキアゲ(テンプラ)あるいは擂ったモノをお吸物や鍋物の具(摘みれ、お団子)にしても、独特の食感とともにオリゴ糖が口舌を刺激してくれて、美味しくいただける。正確ではないが、昨年に較べ、ヤーコン・サイトの数が増えたような気もする。

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 芋と書いたが、そうではないらしい。そこが不思議で素的なヤーコンである。

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