温か冷か

 引き続き。
 
 おにぎり(と謂うことにする)を「温めますか〜ぁ」について、「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」によるアンケート調査の結果を眺めながら、アレコレ考えていて、もしかしたら、あのコンビニでそう訊かれたのかなと思い当たるフシがある。とはいえ、記憶がおぼろな年端だけに、自信はないが、滅多に買わないので、そうだったかもしれない。
 調査は06年(第6回)である。(調査期間は05年12月14日〜06年2月28日、11,764人)圧倒的に「温めない」が多いかと想っていたが、そうでもなく、全国平均は23.9%であるから、4人に1人は「温」派である。傾向として気候が影響を及ぼしていることがあり、グラフで示した。横軸は平均気温、縦は「温めますか〜ぁ」を示している。ほとんど理解していないがエクセルの近似曲線を描いてみても、右肩下がりにあり、寒い地域ほど「温め〜」度が高くなっている。なんとなく納得している。
 ただし、一方的に右肩が下がっているばかりではない。佐賀、宮崎など比較的平均気温の高い九州地域でも「温」率は高く、中でも、イッコだけ、我関せずで、北海道など北国を上回る温め率であるのが沖縄県である。これにはひとつ理由があり、温暖多湿という気候条件の中では食中毒などのリスクのため、ある程度必要なフェイルセーフ(二重三重の安全対策=危機管理)と考えることができる。これまでモッタイナイといわれ続けていたコンビニ弁当がチルドを導入したのも販売時間を大幅(数倍)に延ばすためのFSであるが、沖縄ではサンマ定食のサンマも揚げているように、細やかな注意を要する。だからといって、食中毒発生率が高いわけではないが(平成21年(2009年)食中毒発生状況で確認済み)、念には念をという姿勢は重要である。昔は具といえば(殺菌効果、防腐剤を兼ねた)梅干であったが、最近では訳の分からぬ生もの系も潜んでいるので、皆様も気をつけてください。

[北ほど温米か?]

温めますか〜ぁ

 次回、また。凝りもせずに続けるが、沖縄の「温めますか〜ぁ」にも事情がある。