UDOANGO(うどん後だんご)

 所用の所沢でようやくうどんを食べた。涼太郎さんという所沢市観光協会発行の「手打ちうどん&焼だんごマップ」の中から近場(所沢駅)で行けそうなお店を選んだ。先週、すでに閉まっており、果たすことのできなかった、いわば手討ちにあった(先週のわたくしの)仇討ちのつもりでもある。
 所用の片割(正確にはわたくしが片割だが)に助太刀を願って、臨んだ。午(ひる)前であり、すんなりと店内へと。小あがり2×4席、カウンター4〜5名、テーブル席3ケ×4人程度だったか、あまり広くないものだから、食べ終わる頃には近くの方たちか、昼食時が重なって、いよいよ混んで来た。お持ち帰りのお客さんが結構いらして、皆、よく求めていらっしゃる風で、頼み方も待っている姿も落ち着いていらした。
 こちらはそうも行かず、まず、何を注文してよいかが分からない。店員さんが水を運んで来る際に、ひととおり説明をしていただく。要約すると、以下のとおりである。
 うどんの量によってL〜8Lがあって、Lは3玉でお子様向き、女性はLL(レディスの2倍?)、「男性なら3L(5玉)か4L(6玉)ぐらいですね」と教えてくださる。調理内容というのか食べ方は「付け汁」式で(豚)肉汁は50円追加、他に天付(野菜かき揚げ)、のり、大根おろしも50円で追加、で、他にダブルは肉汁とカレー(汁)が付いて・・・、もう分からない。1玉はこんなもんですと店員さんの手のひらをみると、わんこそばぐらいかね〜と勝手に思い込んで、向かいのお人は4Lを、わたくしはLLを頼んだ(肉汁、天付)。
 「LLでいいですか?」と念を押されたが、替え玉もあると云うので、それで押しとおした。

 他にメニューはない。つまりは、うどんと汁のバリエーション、トッピングの有り無しのみである。これが所沢(武蔵野)うどんである(らしい)。

 手前(わたくし)のLL、(見えないが)刻みネギとショウガとワサビが添えられており、テーブルには煎りゴマと一味(辛し)も置いてある。肉汁の中にはホウレンソウ。(これはネギらとともに添えてあったのかもしれない、舞い上がっていて、記憶が途切れている)

[まるでタライのような器]
 
所沢ウドン画像0103

 遠近法で分かりづらいが、向こうの方が当然器も大きい。4Lである。

[4Lのお方は待ちきれず、食べ始めた]

 長い間使っているが、携帯電話の「写」は手前がずいぶん大きく写るものである。遠景が撮りづらいわけに初めて気づいた。

所沢ウドン204

 LLはわたくしの胃には多過ぎた。1/2L分を向こうのお人に助けていただいた。

 結局、仇討ちのつもりが返り討ちにあったような想いであるけれども、美味しく、いただいた。ごちそうさま。

 さて、このLシステムは涼太郎さん独自のものであるのか、それは聞きそびれたが、サイトを覘いていると、東村山市に本家があるそうで、やはり、このシステムのようである。

 そこで疑問が生まれた。

 なぜ3(玉)からなのか、そして、Lとは一体何を意味するのか。

 おさらいする。

 L・・・3玉
 LL・・4玉
 3L・・5玉
 4L・・6玉
 5L・・7玉
 6L・・8玉 、以下略

 と続く。算数がからっきしのわたくしに解けるはずがない。もしかしたら、世界中の精鋭なる数学者をしてもこの法則(?)はポアンカレ予想を超える難問ではないのであろうか。

 以下は想像である。

 常連のウドン好きがお店の人に、「おなかすいているから2玉頂戴ね」と通常メニュー(1玉)の倍を注文した。これがM(ミッド、2玉)、そのうち、さらに1玉追加となり3玉でL(ラージ)。ここまではそうなのかもしれない。それがいつのまにか「追加分2玉(2玉目と3玉目)をL」と定めて(称して)、3Lは3+2(L)L4+2、(L)・・・。ではLLはというと、L+L、2Lということだろうか。

 でも、そもそも、最初の1玉はどこへ行ってしまったのだろうか?そこがよく分からない。したがって、以上のラージ説は成り立たない可能性が高い。

 LENGTHという言葉がある。長さと訳せば良いだろうか。3玉をワンレン(今や死語でもある)と考えよう。ウドンもソバも打ったことがないので、無責任に書くが、なんとなく一束がワンレンで、それがなんとなく3玉分に相当する、1玉分は1/3レン・・・。これも的を大きく外している。

 あまり、長く考えないことにする。(情報をお持ちの数学者の方、お知らせください)

 ウドンで粉一杯になったお腹に追い討ちをかけた。

[みたびの団子さん]

みたび団子画像0105  みたび団子2画像0106