還暦

 閑だと思われるが、そうでもない。^△^
 下の写真はこの2週間ほどの消費行為(支払い)より生じた「おつり」の中から10円玉を取り置いた結果である。

[10円玉の歴史]

 10円の歴史

 並べ方は、上より、

 ●1950〜
 ●1960〜
 ●1970〜
 ●1980〜
 ●1990〜
 ●2000〜
 
 としている。右下が2009(平成21)年で、やはり、まだ光を保っている。きっかけは、この09年硬貨にあり、妙に輝いているなぁと、おつりとして頂いた際に思い、それから、では、(各年を)揃えてみようという俄か蒐集家を決意した。
 統計を取るほどのものではないが、最近年の硬貨が多いのは「そうねぇ」と承諾できるが、1977・78(昭和52・53)年あたり(写真の3段目右から2・3列目/分かりづらいね)が群を抜いているのは(承諾)しかねるので、調べてみた。
 独立行政法人造幣局」である。このサイトに《貨幣に関するデータ》があって、「年銘別貨幣製造枚数」をみると、73〜81年にかけて発行枚数が年間10億枚を超えており、中でも上記2年間が頂きにある。ちなみに14億枚超、昨年(08年、3.6億枚)の4倍程度の量が造られている。もっとも多いのは74=昭和49年で18億万枚に迫っており、10円時代を築いており、確率論的に考えると、77・78年(造幣)が多く積まれていても異存はない。
 偶然であるが、本日付のヤフーニュースに「なぜ10円玉の数が減っているのか」(資料元は雑誌プレジデント)という記事があり、電子マネーなどの普及により「おつり」需要の逓減化が少額貨幣の流通を減少させているという内容である。確かにそういう見方ができるのであろう。ただ、(少額貨幣の)発行枚数が減っているということ、ひいては、70年代に比して、モノの価格から10円単位が失われていることも考えておきたい。もちろん、ヨシ牛(並380円、400円出せばオツリ20円)、 g.u.ジーンズ(990円、千円札で10円)というのもあるけれど、目立つのは50円、100円区切りのザッパ(ザックリ)な値付けである。おそらく、97(平成9)年の消費税+地方消費税(あわせて5%)と04(平成16)年の総額表示による影響であると思うけれども、算数に弱いので、これ以上書くことは難しい、ただし、70年代というのは10円が「頭(かしら)」でもって、十分買物ができたと記憶している。したがって、オツリ≒流通も同貨が流れの中心にあったように思う。
 100円硬貨は57(昭和32)年に発行されているが、本格的な製造(造幣)は現在の白銅製となった67年以降であり、10円とほぼ同時期にピークを迎え、なぜか製造(造幣)数が連動している。この頃が「10円」(少額貨幣)時代の終焉なのであろうか、まだ、考えを倦(あぐ)ねている。

[年銘別貨幣製造枚数]

硬貨発行枚数

 現在、調子の悪い「ブログトコラボ(Blog To Collaboration)」にでも詳細をお伝えしたいと思う。(いずれ)

[ギザ10]※これも、みづらいね

 昭和29年モノ、上記画像最上部にポツンとある。側面を刻んでおり、51(昭和26)〜58(33)年まで造幣された。(※56=昭和31年は造られていない)

ギザ10

 その10円硬貨もまもなく還暦を迎える。

 (あなた、本当は、閑なのでは?)という小悪魔の囁きが聞こえているが、このこと、もう少し、こだわってみたい。