所沢うどん

 うどんが名物と考えると、個人的には館林がまず浮かぶ。?はなまるうどんさんのサイトに各地のうどんが紹介されており、秋田の稲庭が日本三大うどんのひとつとある。残りふたつは?と考えたが水沢と讃岐(はなまるさんも)なのだろうか?調べてみると、五島(長崎)という説もある。三大七夕はどこかと同じようなもので、言ったもの勝ちであるので、あまりこだわりたくない。同社サイトに所沢のうどんを見つけた。「武蔵野うどん(東京都東村山市や埼玉県所沢市)」とされている。引用する。

 この地域は気候や地形・地質などの条件から、古くから水田耕作より畑作が盛んな地域であり、以前は小麦の生産が多かった。もともとは、武蔵野台地で取れる地粉を使って作られた。黒っぽいうどんで、つゆに豚肉が入るつけ麺タイプである。つけ汁は、濃い目の醤油だしで甘め。(同社/全国のうどん名産地/うどん博物館より)

 さて、昨日のことである。早夕の頃、西口商店街を歩いて、お店を探した。うどんの町という印象が強く拙頭に入っているものだから、数歩も進めば其処彼処にあるのかと、結局数千歩は歩いた。よくよくと、考えればソコカシコでは商売敵が多過ぎて商いは成り立たない、適度に在ることが肝要でもある。ただ、お店を見つけることができなかった。あるのは何処にでもあるチェーン展開の店舗ばかりで、地元商店街という姿が此処にもなかった。限界集落あるいは限界団地ということが言われている。いづれであるが、限界国家とともに限界商店街についてもふれたいと思う。仮に100軒のお店があり、うち半数以上が外資(チェーン店など地元発でないお店)である商店がいかほどあるか調べてみたい。まず、その前にシャッター(ダウン)比率を検めることも必要なのかもしれない。

 うっかりしていて先週印刷した地図を忘れてきた。したがって、方向音痴であるわたくしに次の一手はないのであるが、わずかにだんご屋さん方向、つまり、東口に2店舗ほど標を付けた記憶があり、そちら側に回ってみた。だんご屋さんはもう疾うに本日の営業を終えていて、その不吉な予感を牽きづりながら、さらに20分ほどさ迷い、駅から離れた住宅街の中にポツンと構えているお店を見つけたが、すでに店じまいであった。「なくなり次第終わり」というお店が多くなったが、見かけると、では、もう少し作っておいたらと、いつも思う。色々とご事情もおありになるのだろうけれども、旧ソ連時代の計画(おしつけ)経済でもないのだから、柔軟かつ自由(おもてなし)経済を慮った作りをしても良いのではないかと。

 次週、所沢を再々訪する。お昼を其処(すでに閉じていたお店)でと想っているが、もしかしたら、外資系の牛丼並盛270円にするかもしれない。