大阪・川歩き

 所用の帰り、本町から宿(梅田)まで歩こうと思った。なに、たいした距離ではない。例えば東京駅から水天宮。那覇であればリウボウで涼んで、国際通りを歩き、途中公設市場を冷やかして、牧志の宿に戻っても2キロ弱。米沢の皆さんであれば、駅から上杉神社まで程度である、たいしたことではない、ですよね。
 御堂筋を避けて、裏通りを進む。以前幾度か歩いた筋である。宿へ戻る以外特に目的がないものだから右に折れたり、返ったりして、宛てもない。大雑把に表せば半分ほどの路程で川にぶつかる。栴檀木橋(せんだんのきばし)を渡って、土佐堀川堂島川とにはさまれた中之島に明治期の建物があって、そのひとつが大阪図書館(大阪府中之島図書館)。水都大阪2009という催しが行なわれていて、ここもその会場のひとつとなっている。本日(10月12日)が最終日のようである。「森の映画館」が気になっていたが、わたくしに元気がなかった。そのまま、向こう岸へと。水晶橋(すいしょうばし)を渡ると西天満、曽根崎、兎我野町(とがのちょう)、太融寺町(たいゆうじちょう)と夕夜の帷(とばり)とともにディープな空気が漂い始める宿付近へと。元気がないものだから、少し、呑んで、早々と夢の中へ。
(上記橋のリンクは社団法人土木学会関西支部サイトより)

 翌朝である(18日)
 
 わたくしには今回の大阪行にひとつだけ目的があった。

 某(あ)る「橋」を確かめたかった。ただ、その前に、いくつか立ち寄ったこともあり、引き続き、記したい。いずれにしても、まだ残暑の厳しい日のことであった。

[天神橋際から天満橋へと向かう川筋にミストシャワーのサービスが]

 わたくしの悪癖で歩く際に水分を携えていないものだから、ありがたいことである。

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