あんぱんや断層記

こころにあまい
あんぱんや

こころにあまいあんぱんや

とある。

 梅田店とあるから他にも当然あるのであろうが、よく分からない。サイトを調べていると、神戸と名古屋にあるらしい。江戸へと下る前に腹(咽喉)ごしらえのつもりで入った新梅田食堂街でみかけた。以前、書いたが、わたくしは白餡好きなので(拙ブロ:かまきり、かまど09年8月23日付)、迷わず、白餡メロンパン(土日限定)を求めた。
 
[メロンパン(球)と謂うが、むしろ、瓜(楕円)パンである]

白あんめろん楕円

[断層を調べよう]

 長時間運搬の所為か、新幹線ほかに揺られて、空洞化現象が生じている。その分、白餡が凝縮されており、美味しい。19〜22日でもって4/5(1ケ105円:税込)を消化した。(1日1ケペース)

白あんめろん断層

 直江津の継続団子もそう(白餡)であったようだが、残念ながら食べていない。とにかく、わたくしは白餡系に誘われやすい性質で、マーケットで見つけると、神社同様にツイツイ虫となり、レジへご同伴していただくことになる。ただし、ショーケースへの出現頻度が低く、仲々、ご一緒できないでもいる。東は西に比して黒餡が多い。また、北に上ると、緑(うぐいす、ずんだとかね)が大勢を占めているというのが雑把な感想である。もうひとつ、粒餡か漉し餡かによる地域性もあるだろうか。わたくしは漉し好きでもある。(どうでも良いが)

 白餡メロンパンについて、日経Waga Maga(ワガママではない)に関連する記事がある。さまざまな食(どちらかというとB級以下)を追究し、ま、かなり閑で、胃も大きくないと担当できないような係りでもありそうだが、羨ましい限りの食べ物新日本奇行にある「食べ物日本地図」の『だ円形のメロンパン、しかも白あん入りを見たか?』である。

 結果はというと、以下のとおりである。

⇒「誰も、見たことがない」23道県
⇒「見たことがある、が、20%未満」17都県
⇒「同、40%未満」3県(大阪府広島県沖縄県
⇒「半分ぐらい見た(40〜60%未満)」2県(兵庫県高知県
⇒「60%以上見たことがある」2府県(京都府滋賀県

 傾向では、と構えることもなくほとんどの地域で「見たことがない」であり、分析しようがない。ただ、西南に偏っていることは確かなようである。詳しく、捏ねてみよう。上位3府県は地理的に繋がっていて、なんとなく説明も付く。だが、それ以外(地理的つながり)の説明はできない。しいて言えば、京都と滋賀は和菓子が美味しいこと、兵庫は餡の材料ともなる豆(黒豆中心だけど白インゲンもありそうだから)がある程度(また、洋菓子=兵庫の印象も加味しておく)で、はっきりいって何も分かっていない。高知は上記3府県に次ぐ視験度(40%)であるが、20%の沖縄とあわせて黒潮・南国つながりとでもしておく(意外にそうなのかもしれないし)。広島は沖縄と同率で「食べ物日本地図」を見ている限りでは孤立しているようにも映るが、山口も13.3%で薄ピンク組(見たことがある、が、20%未満)の中では比較的高いことを合わせて何かあるかもしれない。そして、わたくしが白餡楕円メロンパンを購入した大阪はほぼ4分の1の人が視ていらした。

 だから、ナニ?、といわれれば、それ以上、何もないのであるが、たいへん、気になる。

 なお、上記《奇行》ではメロンパンとサンライズという甚(いた)く真面目な討論も記載されているので、参照されたい。

 こころにあまい、は、わたくしが常々諫めの言葉ともしている「自分に甘い」に重なって、ありがたい気もちで頂いている。

 1/5をいつ頂くか、そろそろ風味もほこほこ感も失せ始めているので、早めに食すのが良いと分かってはいるが、名残り惜しい。豆(芋)名月はもう少し先のことである。∞