琥珀

 昨日はポリフェノールについてもふれたが、本日も、シツコク、その関係である。ウイスキーの水割りというのが、わたくしの定番となっているが、中でもアンブレなミルク仕立てが気に入っている。その琥珀色(アンブレ)は、原酒が、ある期間、樽に包まれて、その成分であるところのポリさんが溶け出すためらしく、したがって、わたくしは、ポリさんを多く服用していることもわかった。ポリフェノールというのは、わたくしも含めて動物性のイキモノには存在しない養分であり、全て、植物性から得るしか術はないそうで、お茶、ワイン、ウイスキー、いずれをとっても、植物であることからも、うなづける。ハーブの効果、フィトンチット(ド)、森林浴などといわれるけれど、これらも、ポリフェノールと深い関係にあるのであろう。
 ところで琥珀というのは、樹木が傷んだ際に、出す血涙が地中に滲み落ち、時間をかけて固形化していく物体であり、中でも、うっかり、閉じ込められた虫さんたちの亡き骸が残るアンブレは希少品として、扱われている。以前、お世話になっている方へと想い、エストニア・ターリンで求めたパイプにも、それらしき姿が埋めこまれていた。地中に落ちなかった分は樹脂というのだろう。ゴム(護謨の木)、松脂などはその代表例であろう。植物性のみならず、わたくしにも、それらしきものはできる、かさぶた(瘡蓋)である。最近は拵えることもないけれど、小さいころは、皆、その一つや二つは、身体のどこかにあった。地中ではないけれども、そこに虫さんが迷い込んだことも一度や二度はあったのだろうか、瘡蓋は大気にふれて、朽ちて、落ちていくけれども、琥珀は、まま残る。そこが、動物と植物の違いなのかもしれない。
 以上、思いつくまま書いているうちに、松露饅頭を募っている。唐津である。近傍に、どうしても訪ねたい地がある、依然、ままならないままでいるので、この際、思いついたので、訪ねてみようかと、雑に妄想している。
↓は琥珀ではないけれども、手元に置いてみたい

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