後引き

 風邪をひいてから一週間が経ってしまった。一昨日などは所用で出かけたのであるが、鼻がむずむずして、鼻水は止まらないわ、目は痛いやらで、もう、こうなると、風邪なのか、花粉症なのか判断さえ、つきかねる。結局、たまらず、薬局に飛び込んだのだが、この時期、店頭には風邪薬と花粉症薬の両方を売っているものだから、どちらを買えば良いのかも判断できない。店員さんに「多分、風邪の方だと思います」と言って、鼻水に効果ありの風邪薬を購入した。昨日は、ほぼ24時間寝ていた。食事も・・・おそらく、摂っていない。そう、食事のあとに薬をと言われて、買ってきたカステラ(何故、カステラなのかも、今考えると、判断できないが)を一昨日の夕方に食べて、薬を飲んで以来、何も食べていない。
 ようやく日曜日の朝になって、起きる気力と体力が少し出てきたので、失われた1日を取り戻すために、片付けるべきことをひとつづつ、こなしていった。しかし、症状は軽くなったようではあるが、依然として、ぼわ〜んとしているのには変らない。日頃から、ぼわ〜んとしていると言えば、それまでであるけれど、やはり、風邪が長引くのは辛いことである。今も咳を中心に風邪症状が続いている。一体、いつになったら、治まるのだろうか。このように後を引く風邪は初めての経験ではなかろうか。これも齢の所為なのか、それとも、日頃の不摂生が祟っているのか。ま、ダブルでということなのかもしれないけれど。
 風邪をひいたことで、今後の予定というか、しなくてはいけない数々のことが、ただでさえ、日程が詰まって困っているところに、ぎゅっと濃縮されて、より過密日程になってしまった。それもこれも風邪の所為、いや、わたくしの所為でしかないのであるが。
 後引きというのは呑ん兵衛のことをさす言葉でもある。もう一杯もう一杯と酒を欲しがる(卑しい)輩のことをいうのであるが、これも、風邪同様に、わたくしに付きまとう悪い病気のひとつでもある。
 ああ、気持ち良く、呑みたい気分で一杯。