寝て、汗、肌着交換、汗

 世間並みに風邪をひいてしまったようだ。花粉症でもあるので、判断しかねることもあるけれど、これは、おそらく風邪。一昨日も、ブログを書いている途中で、体全体が堕るくなり、そのまま、寝てしまったらしい。起きてみると、パソコンが(何故か)自動的に落ちて(シャットダウンされて)いて、保存していなかった新規エントリー分は当然、消えてなくなっていた。これから、改めて書き直すににしても、記憶が一切、風邪とともに去っている。
 わたくしの場合、風邪をひいてしまったら、極力、病院や薬に頼らないようにしている。小さい頃、父親から言い聞かされた、「厚着して、布団を二枚重ねて、寝なさい、汗をたっぷりかいたら、肌着を交換して、また、寝る。それを繰り返せば、風邪の方から出て行く」と。それでも風邪が居座っている場合は、翌朝、病院に連れていかれ、血を抜かれていた。これが、また、不思議と効果があったと記憶している。しかし、子供心に血を採られるのは怖かったので、できるだけ、前夜の「寝て、汗、肌着交換、汗…」で治すように努めていた。以来、同じ処方で治してきたが、最近、効果が(寝て…の)薄くなってきたと感じていた。これは、どうも人間が年齢とともに全身の部位が劣っていくことに関係しているのではないかと、いうのが普段以上に働かない脳で考えた結果である。発汗作用と年齢との関係について、少し調べてみると、ヒトは年齢とともに体内組織の水分含有量が少なくなるという解説を見つけた、ああ、そのせいなんだなぁと、そ、人間は枯れていくんだと、一昨日、昨日と「出の悪い汗」の原因が特定できて、嬉しいような、悲しいような。できれば、心は枯れても、身は枯れたくない、いや、どうせなら、両方枯れたくないというのが本音かもしれないけれど。
 もう、そろそろ治ってほしいと思うのだが、こればかりは風邪の神様の気分次第、今夜も「寝て、汗、肌着交換、汗…」して、果報を待つことにしよう。