回転学部スポーツ学科

 飽きもせず、勉強をしている。3回目はスポーツ学科である。

 陸上トラックというのは左回りと決まっている。なぜかについて、端的な説明をまず引用したい。(財)横浜市体育協会のサイトによる。

《競馬場には、右・左回り両方のコースがあります。例えば、府中競馬場は左回り、中山競馬場は右回りです。他国はというと米国では左回り、英国では右回りだそうです。これは陸上競技にも深くかかわっています。近代陸上競技の歴史をたどると、最初は右回りでした。19世紀後半の英国でオックスフォードやケンブリッジ大学の学生が競馬のまねをして走ったのが起源なのです。第1回アテネオリンピックでも英国ルールを採用したため右回りで競技が行なわれました。左回りの始まりは、1913年IAAF(国際陸上競技連盟)が「レフトハンド・インサイド=左手を内側に」と統一したからです。
 なぜ左回りになったのかについては、いくつかの説があります。人間の心臓が左側にあるから遠心力による心臓への負担を少なくするため、人間の7割が左足を軸にとることを得意とするため、などといわれています。ただトラックを右回りで走るのと左回りで走るのとでは、確実に左回りの方が早いという結果が出ています。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?》

 興味深いのは英国の競馬場が右回り、米は左という点で、これはメリーゴーランドの左右説とかなり関係が深そうである。もともと騎乗の訓練用として生まれたといわれるメリーさんであるから、馬つながりに解明の糸口があるかもしれない。

 トラックの方はというと、他のサイトでも多い軸足説が有力のようである。

 わたくしは小4〜中1までリクジョウブに所属していた。なんとも中途半端な期間であるが、それは擱き、主に短距離走を担当していた。具体的には100と200であるが、休日だというのに長距離走(駅伝形式)に刈りだされることもあり、もともとやる気のない子であったから、初めて訪ねた他所の町の風景を楽しみながら走っていて、チームの足を引っぱる結果となり、以来、呼ばれることはなかった(ヨカッタヨカッタ)。
 短距離走のことである。たいてい100は直線コースで、しかも考えごとをする余裕はあまりないが、200は曲線もあり、そこそこ時間もあるので考えごとができる。だめな子なりに200をうまく走ることのできない原因はそこにあるのだろうかと思っていたが、ずいぶんあとになって、別の理由を思い当たった。それが?左回り?である。上記、横浜市体協ほか軸足説あるいは遠心力から心臓を保護するためというのも一つの説なのであるが、わたくしの経験的・感覚的には足の動きがどうのこうのより、右腕による推進力の問題にある。わたくしは左利きのうえ、滅法右腕(手)の力が弱かったので、フツウに走ると遠心力に負けて、コースの外側に折れていく(飛び出していく)ことになる。しかも小・中のトラックは200メートルコースであったので、曲線もチマチマしている割に意外と急激なRではなかっただろうか、そこ(カーブ)は特に苦手で、いつも速度を落としていた。そうしないと、そのままスピンアウトする恐れがあるからである。それを抑えるには速度を落とすか、右腕の振りを力強くし、内側へ推し戻す力を発揮することだということに辞めてから数十年経って気づいた。

 IAAFの「レフトハンド・インサイド」を「インサイド・ライトハンド」と読み替えてみた。左をめざすためには右から力を入れる必要があるのに、わたくしは、左腕に偏りすぎていた。
 左手を内側に、のコースでは、内側に(身体を寄せるよう)右手を強く振る。

 もう季節外れかもしれないが、湖畔のボートでデートする際にでも試してみるとよい。ただし、彼女に見惚れてばかりいて、左のオールばかりを掻いていたら、右に廻っているばかりで、クスっと(わら)われるばかりであるから気をつけたほうが良い。


(以上のようなことで良いのであろうか。理屈がよく分かっていないので、さらに勉めていきたい)

 秋も来ず、と思っていたが、それらしくなってきた。ウェザーニューズで紅葉マップを眺めると、昨年より1週間ほど遅れているようである。来月初めにドコカへいってみようかと考えている。

 ⇒ 紅葉Ch.ウェザーニューズ

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