船岡・大河原・北白川(続・一目千本桜)

 一目については所沢うどん・団子の「片割れ」さんに教わった。もちろん、偶然であるが所用で「其処」へ向かうことになっていた。教えに従って、事前に電子地図とウェザーニューズを眺めていた。標題に記した地名はまるで京都のようでもあるが、東北本線船岡駅大河原駅そして北白川駅にほぼ付きあうように流れている白石川沿いに花の帯の下を歩けば一目千本桜を全うすることになる。そのような趣味はないのであるが、8キロという距離に惹かれた。しばらく歩いていない分を少し取り戻しておこうと欲を張った。ただし、天気は悪いと予報に出ていた。したがって、行く前から、歩くことは無理だろうと一度張ったものを緩めた。

 実際、そうであって、結果的には橋付近の花を眺めていただけである。
 
 くどいが、撮った画像を残しておく。(4月22日晩昼〜早夕)

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 大河原の駅に着いたあたりで雨が激しくなった。お空さんの気儘さを放っておくと雪になるのかと案じた。早く戻ろうかと当たり前に考えていたが、雪・花も好いかと、まもなく仙台方面から到着する福島行きの電車に乗らずに駅前の喫茶店に寄った。窓際から外の様子をうががっている自分を他の己が「嫌い、キライと云ってたのに、本当は花(サクラ)が好きなんだね」と嗤っている。

 「それは、どうだろうか」と一応反論しておいたが、強く否定するだけの根拠がもはや無い。その時は確かに雪中の花を愛でてみたいと店から窓外の様子を窺っていた。

 その願いは叶わず、珈琲で温めた身体を冷やさないように電車の到着時間まで店で粘って、小走りで乗った。

 帰り、

 いつか 越河(こすごう)峠 にも と 

 福島に戻ると、駐められていた車の後部窓に「花」ひらが。

バック窓の花ひら画像0145

 背後に映っている方向とは異なるが、夜の街へ。二晩続きである。

 前の日、実は歩いた。