NINN、IKU、^ム^

 のっけから臭(にお)いがきつい。7〜8月と恋(こ)ってしまったポテチである。

田子のにんにく

 画像では見づらいが、青森県田子産にんにく100%使用とある。田子町(たっこまち)は十和田湖東北新幹線および☆いわて銀河鉄道並行在来線)が合わさる二戸駅を直線で結んだ真ん中にある。たいてい、たこ町と読まれてしまう(わたくしもそう読んでいた)。
 所用で青森をうかがっていた頃、にんにくは天間林(てんまばやし)村だということを聞いたことがある。田子町はというと、むしろ田子牛だと承知していたが、ニンニクでも頑張っている。少し、細かいことであるが、その出荷量を記す。データはやや古く、04(平成16)年度の「野菜生産出荷統計」(農林水産省)に依る。

1.十和田市/2,060トン
2.七戸町/1,280(天間林村を含む)
3.東北町/1,010
4.五戸町/899
5.六戸町/782
6.新郷村/652
7.田子町/605
8.三沢市/559
9.藤崎町/473
10.つがる市/174

 天間林はというと05年3月末に七戸(しちのへ)町と合併しているので第二位となるのだろうか。十和田市と聞くと牛乳という印象があったが、ニンニク「一番」であると、初めて知った。

 断っておくが、上表は全国における上位10市町村のことであり、すべて、青森県である。11位に琴平町香川県)があって、以下も青森県勢が多数を占めていて、アオモリ=ニンニクという土象が浮かびあがってくる。ではと、探すと、都道府県別では、以下のとおりである。(データは上記と同じ)

1.青森県/9,360トン
2.香川県/551
3.岩手県/174
4.熊本県/144
5.北海道/132

 全国で11,500トンだから、8割がアオモリ発である。

 実は、アオモリはイカも沢山獲れている。

1.北海道/787(百トン)
2.青森県/708
3.長崎県/217
※全国 2,914(漁獲量/平成20年漁業・養殖業生産統計/訂正版/農林水産省

 一度だけ、イカ釣りを体験したことがあり、一度も八戸のイカめし(駅弁)を食べていない、わたくしであるが、今も昔も、おそらく、この先もイカが好きで、擂り卸したニンニクを加えたお醤油にお造り(刺身)を漬(ひた)す様(さま)を想うだけで幸せになり、ニンニクチップとイカチップを逢わせてほしいと、切に願っている。

 ニンニク体験もあり、『ニンニク農園の12ヵ月』(Stanley Crawford氏著/古賀林 幸 氏訳/晶文社刊)を読み抓んで、実践してみたことがある。結果は、もちろん「否」であって、あれから毎年、埋めたあたりを覘いているが、未だに芽も、実も、みたことがない。植え(埋め)てから12年以上、経過している。

 本日、麓より戻った。ただし、近日中に、取って返すつもりでゐる。