逢坂あたり〜四天王寺参道を浮らり

 相変わらず逢坂あたりを歩いている。四天王寺に向かって参道というのか、お店がいくつかある。そのひとつに総本家釣鐘屋さんというお饅頭屋さんがある。総本家とあるから、おそらく、他に、似たのがあるのだろうかと(あとで)検めたら、あった。つい先ほど、通り過ぎてきた通天閣の袂にある。こちらは釣鐘屋本舗という。そのすぐ近くで一服(呑)していた。腰を揚げて寄ったのが、新世界稲荷神社である。本舗の50歩先にある。ただし、(本舗に)気づくことはできなかった。近頃、嗜好が変化しているのであろうか、以前であれば花より団子の口(クチ)であったけれども、饅頭より神社になりつつある。

[新世界稲荷神社]

新世界神社

 そこから直線距離で示せば1キロもないのが、二階屋の小窓に目を惹かれる総本家である。梵鐘(釣鐘)というのは、あと何日もすればたいてい注目される存在であるが、もともとはどうなのだろうか。教会の鐘にも同じ問いをしたいのであるが、時を刻むあるいは報せるという道具的な意味あいのほかに本意があったような気もするが、はっきりしない(忘れている)。この(歳の)背に調べてみよう。

[総本家二階にある釣鐘状の小窓]

釣鐘饅頭

 まったく関係ないが、ブロ書き中に外から拍子木の音が。今はというと、「火の用心、マッチ一本火事のもと」などとは聞こえず(言わず)に、響きだけのようである。もっとも、マッチがなかなか、ない。取り急ぎ、集まっていただいた。(一部、ライター)

[マッチさん]

マッチさん

 次回も、逢坂あたりを浮遊してみたいと想う。