DOCK'' & CAT

 7月4日から山方面に来ていて、涼やかな空気にふれている。いくつか、目的があって、そのひとつが日帰り人間ドックであった。8日の早朝に近隣の温泉場にある「検査場」を訪ね、所定のメニューに沿って、粛粛と検査が進んでいく。以前、クリスマス(12月25日)に受けたことがあり、前夜(イヴ)は呑みたいのに、叶わず、以来、そういう日に行くことは止めた。意外に空いていて、予定より1時間ほど早く(15時頃)、最後の胃カメラをもって、完了した(もっとも、検査自体は昼前にほぼ終わった)。

 途中、昼食があって、院内の庭に出てみた。ベンチに座って、一服をと思い、みると、ヴィッキ(勝手に名づけただけ)がゐた。近づいても、寝たまんまである。そっと、脇を通り過ぎて、タバコを吸って、彼(?)をみていると、暑苦しいけれども、本人(猫)はもっと、そうなのであろう、試しに寝そべっているアスファルトの肌を触ってみると、いくらかひんやりしていた。たしか、猫は温度感覚に優れていたよねというようなことをひとりブツブツとつぶやきながら、陽射しの下で、半日分を取り戻すように、無駄に、煙を排出していた。

[ヴィッキ(仮称)の寝後姿]

ヴィッキ画像0012

[ポーズをとるヴィッキをとる]

ヴィッキ2画像0013

 庭を掃除していた方が、親しそうにヴィッキに話しかけていたので、聞くと、ほんとうは隣のアパートが「本宅」で、何度か帰したが、すぐに戻ってくる、そういう繰り返しが7年続いているそうである。此処のことが、よほど、気にいったのであろう。

 ヴィッキに背中を押されるように、院内に戻り、本日の結果について医師の説明を訊きにいった。

 異常なしである。