紅梅、白梅〜世田谷・若林天満宮

 前回の拙ブロ、「むらやま・楯岡(たておか)壱〜市(いち)へ」(08年2月6日付、すぐ↓)で、「(わたくしは)桜が好きでない」と記した。
 そのぶん、「梅は嫌いでない」。本日、所用でもって、久しぶりの玉電に乗り、若林まで出かけた。三茶方向の出口を降り、右手に折れ、環七沿いを、少し南下したところに「若林天満宮」はある。いうまでもなく、学問の神、天神様である。もう、受験シーズンの峠は越えたのであろうか、参拝客はさっぱりである。絵馬というのも、みかけなかったような気がする。不思議なもので、うるさい車通りの直前にありながら、わたくしのような、無信心モノでさえ、そこだけのしじま(静寂)に包まれ、もう、過ぎてしまったけれども恵方のしじま(無言)に似た感覚に陥る。そこで、好きな梅を今年初めて、観て、はっとして(照れて)いる。さいわい、誰もいないので、少し、はしゃいでしまったが、すぐに、所用を思い出した。わずか数分の逢瀬である。

[お堂脇の紅梅、まだ、雪が残っている]
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[環七沿いに映える白梅]※でも背後のビルも白いので、映えていない
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[境内奥にある紅梅]
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 弘法さんは21日、天神さんは25日に、ご縁日が行なわれると、それぞれ、東寺、北野天満宮(いずれも京)の歳時記にある。あらわしようによっては、門前を廿日一(はつか・ついたち)町、あるいは、廿日五(いつか)町と謂ったのかもしれない(八戸には、それに近い町がある)。
 ちなみに弘法さんには桜が、天神さんには梅がつきものであるが、わたくしは、まだ、ここ(京)の天神さんを、訪ねたことがない。どうりで、と、想うばかりである(もちろん、筆の方もさっぱりであるが)。
 むらやま(楯岡)のことを考えているうちに、そういう梅日記を書きたくなった。