コロッケの基層

 たかがコロッケに豚肉さんが混入されていたということが、たいへんな騒ぎになっている。年金と違って、こちらは責める(攻める)方(メディア)も強気で、犯罪だと決めつけている論調もみられる。それより、お国の方がよほど、そうだと思うけれども、そうは論じない。余計なお世話かもしれないけれども、そもそもコロッケとは何ぞやということを論じてみても良いのではないのだろうかと、片方でグルメ記事を書いているのだから、ソッチ方面の視点での論じ方も期待してみたい。いくつかの、サイトでコロッケのレシピを確認してみた。全てではないけれどもおおかたは合い挽き使用と書いている。
 それが当たり前である。
 第一、混ぜられた豚さん、鶏さんには何の罪もない。「つい」半年前(1月)に起きたペコちゃんは、もう再開しているけれども、当該事業者は存続をほぼ諦めているような口ぶりとも報じられている。今回の論点は安全ということではなく、「嘘つきはダメ」ということである。わたくしどもは、嘘つきは大嫌いな面をもっている、そのかわり、安全は置きざりであり、同時に、嘘も方便(弁)という言技(コトワザ)が大好きである。そんなことを、わたくしのことを含めて、想っている。
 牛肉偏重というのは、一体、いつごろからなのであろうか。明治期の牛鍋時代はともかくも、ハンバーガーが「移蓄された」70年代以降なのであろうか。わたくし自身はハンバーガーが大の苦手であり、たまにいくのは、タルタルソース抜きのフィッシュバーガーを求めに行くときである。(年2〜3回)牛丼屋にも紅生姜目当てに行ったりもする。ただし、コロッケはほとんど食べていない。
 当たり前のコロッケが見あたらないからである。豚肉さん、あるいは家でもって合わせた挽きで、良いではないか。

[肉の消費仕向量≒家庭及び外食などで消費されている量]
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[家計における肉消費量]
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