フルマーク(10×12R)

 以前、「参拝と惨敗」(06年8月7日付)というお題目で、亀田興毅選手のことにふれた。その際のマッチを観てもいないのに、勝手に、無責任に翌日の採点を確認しながら、その是非を書いている。本日は、実際にTV観戦してみた、その感想(もちろん、身勝手であるけれど)が標題である。120−109、それが、わたくしの亀田選手初防衛の結果である。余計なことであるけれど、続けると、2Rは10(亀田選手)−9、でも、ラウンドごとにとっていたメモには?をつけている。続く、3Rは10−10、6Rも迷いながら、10−9。それ以外の9つは全て10−9で亀田選手。ただし、最終ラウンドはバッティング注意による同選手への▲1ポイントがあるので、最終的な結果は119−109が正しい(ただし、わたくしの結果)。このラウンドのみならず、再三、マッチ(試合)と関係のないパフォーマンスに対するルイス・パボン氏のお目玉だったと思う。正式な結果は分からないけれど、わたくしの身勝手な採点は、有効打を最優先するラウンドマスト制をもっとも徹底している米国ジャッジと酷似している。アメリカ基準というあらゆる場面における世界の趨勢に、わたくしも呑みこまれているのだろうか。ただし、上記「?」(どっちとも採れない)ラウンドを逆転、または、10−10をランダエタ(乱打得た)選手にフルマークをつけると117−111(レフェリーによる減点を加算[減算]すると116−111になる)、上記採点に比べると、接戦に近いスコアシートとなってしまう。あくまでも画面上ではあるけれど、観ている方たちの盛り上がりが感じられなかった、それを直接、現場で感じとっていたのであろうか、徒に煽ろうというフシばかり目立つ実況以外は場内全体がその(盛り上げる)きっかけのない試合でもあったように思う。群集が公衆に変わるというのはタルドの論理であるけれど(タルドについての拙ブロ、06年11月4日付)、そういうことも意識しながら、巧い試合を観させていただいた。ただし、面白くない、という、まったくもって、わがままな感想でしかない。。
 ジョー小泉氏がいずれ、真摯なコメントをだされるのであろう。その日を楽しみにしている。