牛NEW

 このところ、標題の牛乳を飲んでいる。といっても、そのあたりのスーパーやコンビニで購入してくる、フツウのものであるから、美味しいはずがない。もう何年か前、所用でもって、牛乳について、勉強させて頂いた時期があって、牧場へ行ったり、販売店にお邪魔したり、自分でもって、求めて(飲み較べして)みたりと、ずいぶんと、牛乳オタしていた。で、その場(牧場)で飲んだ素乳を除けば、比較的手に入りやすい中では、低温殺菌牛乳以外は飲めない、というのが、結論のようなもので、ワタクシ的にも、そのことを実践していたのであるが、近頃は、牛乳そのものを飲むことが少なくなっていたけれども、「このところ」、再び、飲みだした。ただ、それだけのことであるけれども、やはり、美味しくないので、泡盛・焼酎に雑ぜてみたり、ウヰスキーに入れてみたりと、ごまかしながら、さばいている。なぜ美味しくないかを、わたくしなりに、たとえてみると、良質のワインをお燗したような、口あたり、舌ざわり、咽喉ごし、胃に至る(落ちていく)までの達成感のなさというところである。ここで、五訂食品成分表を頼りにしてみよう。いちように、乳類においては、マグネシウム成分比は低く、足攣りには効果が薄く、わずかに脱脂粉乳で高い程度である。したがって、わたくし的には、牛乳を飲む理由、動機はことのほかないのかもしれないけれど、店頭でみかけると、美味しくもないと分かっていても、何故だか手がのびている。ただ今、グラスの、注いだ牛乳(ただし、ウヰスキー入り)を光に翳してみると、乱反射及び、わたくしの酔い加減も作用しているのであろう、青白さ(いささか茶白いけれども)が、射して、迫ってくる。拙ブロに借用の月齢図によると、本日は、WANING CRESCENT、青白い三日月らしい、もう一たび、次第に強まる、高まる、そして、満つる=WAXING=クレセンド(ト)を経て、まもなく、仲秋である。
 乳とは、血々ではなかったか、本来、尊いものなのであろう。