六つの花(六花17号を公開)

 雪の結晶を初めて六角形として著したのは哲学者デカルトだということを知った。【Snow World】というサイトから引用しよう。『1635年アムステルダムで雪の結晶を観察し、それをスケッチした。これは、雪の結晶を六方対称に描いた最初のスケッチである。』科学者でないところが面白いが、もともと哲学者は科学者の延長線上にあると考えれば、当然かもしれない。
Snow World
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 いうまでもなく、ハバロフスク日本人会の会報誌《六花(りっか)》の名はその微細な美しさをもつ様体からとっているのであろう。今月初めには、わたくしの元に届いていたのだが、しばらく、放っておいた、まったく、堕落しないことである。
 本季の雪の多さ、深さには、まったく困った、いえ、それ以上の被害を負った方もおおぜいおられ、呑気に雪の結晶がどうだ、ああだ書いている場合ではないけれど、まことに渺(びょう)・美ではあるけれども、それも何兆、何京、何垓…と合わさり、重なると、塊・醜と化してしまう脅威に、ただただ震えるばかりである。