帰路

 あっという間の北旅行。もう、今は元の場に戻っている。まだ、虚ろで、ブログしている場合ではない。空港からバスで都内を巡っていると、この街がどんどん変化していることが、よく分かった。とはいえ、単に高層ビルが建ち並び、華やかのように見えるけれど、人工的な灯りが増えているだけで、暖かさは感じられない。渋滞で時折停車する間に、ふっと、そのビルの横を見れば、薄汚れた廃棄物が、まるで、ビルから排出されたように、山積みされている。
 遠くから見れば夜景もきれい、バスもブレーキをかけなければ街もきれい、そのように割り切らないと、東京は語れない。
 人間もそうなのかもしれない。