去り行く夏のいちとき、いちひきの蝉と過ごした。開け放しの部屋だから、これまでもあったけれども、勝手に飛びこんできた。もっとも、元気はない、これまで“の”も、そうであったように。 [来る蝉、往く蝉] せめて、この澱んだ空気の中ではなく、土、風、…
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