壱拾佰阡萬・・・・・、

 以前、拙ブロ(値百金/09年8月20日付)でふれたが、メモ書きなどに万年筆を用いている。ずっと、百円ショップで求めたものだけであったが、過去の抽斗から何本か引っ張り出してきた。いずれも、実際に使っていたもので中にはインキ壷がないと使うことのできない筆もある。ペン先に直にインキを吸わせるモノと内蔵されたカートリッジに吸わせるモノがあって、肝腎の壷がないので、確めようがないが、まだ使えるのであろうか。
 以前のわたくしは筆圧がいたって強く万年筆の使用には向いていないようで、ことごとくペン先を左右に割ってしまい、吸引⇒噴出という?もっとも?大切な「泉」機能をダメにしていた。もちろん、安いものばかりであるので、これも勉強代かと思い、構わずにいた。下画像(二つ目)のうち3本は亡父が携えていたものである。他にも何本かあったが、なくしたか、わたくしが破壊した。昔の万年筆というのはペン先が一様に硬かったように思う。だから、というコトではないのであろうが強筆圧にもある程度耐えていた。今、用いているのはおおむね軟らかいので、気を遣う。株式会社パイロットコーポレーションのサイトで確めてみた。驚くほどバリエーションがあるが、その一つ一つを先まで読んでみたが、どうも筆圧が強い者には向いていないようである。一先だけ該当しそうな型をみつけた。初めて使う人は力を入れがちとある、お初に対する時というのは、何に対しても、やはりそういうものなのであろう。

ペン先の種類]※画像左上から二番目がわたくし(初心者)用かな?

type2パイロットペン先

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 高校時代の教師にテストはその頃出たてのボールペンか万年筆で書けと仰言られる方がいて、「受験の時、もう書き直しできない(しない)覚悟(一発解答)で普段から勉強しておけ」という、まっとうな理由のほかに、鉛筆書きは採点の際、「鉛」が灯りに反射して見づらいという身勝手な事情に笑ってしまった。もちろん、その当時は蛍光灯もあったが、田舎教師のご自宅はすべて白熱灯であった(らしい)。
 わたくしは一回きりの解答に自信はなかったけれども、あきらめは良いから、歓迎した。ただ、すでに記したように硬圧派だったので、叔母から合格祝いに頂いた発売されたばかりの万年筆がどうも使いづらいので、いつのものか分からない古くて硬い父親の遺品をもっていくことにした。したがって、壷が要るので、文房具屋で求め、試験に臨んだ。結果はともかくも、いつもは憂(うれ)しくない時間を少しだけ愉しく過ごせた記憶がある。もちろん、少しだけ、同級生の眼をこちらに向かせた「やった」という充足感も頂いた。

[万年筆、百円筆]

万年、百円筆

 下画像は普段使っているメモ帳である。もちろん百均製である。半分を少し過ぎたところであるが、その目印なのだろうか、一葉だけライン(下線)が印字されていない。画像ではほとんど差が分からないと思うが、右側には線なし。わたくしは乱視であるので、線がないと通常(線あり)よりも字が曲がる傾向にあり、線なしは使いづらいため、この頁は使用しないことにした(で、記念写真)。どういう加減なのだろうか、製造過程で、インキが切れたのであろうか。その割には前後のページラインはしっかりとしている。事情が分からない。

[詮無し]

線なし

 メモをとり忘れることが多く困っているが、気がついた際には心がけている。他愛のないことであるが、拙いブログを書くためにも必要なことであると、忘れていない限りは続けている。

[秘密でもないメモ帳]

秘密のメモ帳

 百円筆の赤が購入早々にダメになり、気になっていて、先日、新しいモノを求めた。ダメになった原因はわたくしにあるわけではないと思っている。何しろ二日と使っていないのに、勝手にインキが漏れてきて、もうお釈迦になってしまった。前回はよく確めていなかったが、同梱のリーフレットにはプラチナ萬年筆株式会社とある。Riviereというのが商品名で、続いてPTR−200とある。末尾は価格(正札)のことである。本体部分にP社であることは表記されていないが、ペン先にはPマークが刻まれている。
 りビベールというのは以前あったブランド名であったらしいが、今はPTRという品番自体が同社のサイトに確認できない、おそらく、PTL-5000あるいはPTL-3000Nの系統かなと想像できる。

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[100円ショップで買ったプラチナ萬年筆の証]

プラチナ100円

 以前、上野界隈を歩いていた際に(拙ブロ:浅草小島町・鳥越「おかず横丁」08年4月20日付)、突然、プラチナの文字があったことを憶えている。そういってはたいへん失礼であるが、存外に小さな社屋であった。改めて電子地図でその姿を鳥瞰すると筆箱(ペンケース)のようにも見えてくる。ただし、同梱紙片の住所はソコとは異なっていて、プラチナビルは他に貸しているようである。

 何度か病院に通っていて、待ち時間に看護士さんや事務の方が胸ポケットに数本のペンを挿していたのが新鮮と感じたが、万年筆はなかったように思う。彼らにはそのような悠長な時間は許されないと想うと、それが当たり前のことなのであろう。ちゃっちゃっと、わたくしどものために働いていてくださる。

 PAイロット、P(U)ラチナ、PEんてる、PA−カー、PEリカンとPEンだけに「P」から始まる会社名が多いように想う。スーパー銭湯の代表番号に1126、4126が多いのと同じ発想なのか、それほど単純なことではないとは思う。少し、検める必要があるだろうか。(いずれ)