寺を買った

 相変わらずパソ・キーボードの調子はダメである。やはり、このままににしておくわけにもいかないので、腰をあげた。江戸東京博物館写楽〜幻の肉筆画」の券があるので、腰あげの前に向かった。マノス・コレクションというのはギリシャの外交官であったグレゴリオス・マノス氏を中心とした蒐集品だそうで、その多くをパリとウィーンにおいて購入したということに驚く。ただし、今回の展示作品に限った出自の説明がみつからず、どのように欧州に航(わた)り、コルフ・アジア美術館に納まったのか、疑問のままである。幸い、土曜日の開館直後に伺ったことから、その後の混雑(したと思う)には遭わずに済んだ。そののち、向かった先は家電屋さんで、予めネットで見つけておいた外付けハードディスクを横に並んでいる別の機器との違いを店員さんに確かめたのち、求める。
 あれこれ考えた末、デスクトップを通常用いることとし、同機ウィルスソフトの有効期限が切れていたので、新たにカスペさんも買った。パッケージのカスペルスキー氏が以前のより、お痩せになられているように感じられたが、気のせいであろうか。
 部屋に戻ると、購入したばかりのディスクに複数台のファイルを手当たり次第に抛りこんだ。今ある機械(パソ)の容量は60〜120ギガであるが、新ディスクはそれらを全部機械ごと無責任に突っ込んでもまだまだ余裕の1テラなのである。おそらく、よほどのことがない限り、わたくしがこれ以降使いきれる量ではない。
 テラというのはギリシャ語が原になっているそうである。テッラ(地球、地)と同じなのであろうか、そのことはよく分からない。

[キーの不具合]心なしか謝っているようにもみえる ※近いうちに病院で検査を受けようね。

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 さて、寺を買うとなれば幾ら程度の用意が必要であろうか。もう、十数年前だと思うが、廃寺が億円単位で売買されていたことがある。僧もいない、檀家もないお寺がぱっぱぱっぱと売れていたらしいが、その訳は宗教法人格にあり、寺はどうでも良く、格が欲しいということであった。
 そういうことではなく、お寺さんをと思うと、不動産価格、建物価格に加えて、檀家さんの数とか、法弔事の件数などが評価のもととなるのであろうか。わたくし自身は神社を買ったという例は知っているが、お寺は知らない、聞いたことがない。

 だからといって、買うつもりはない。

 単に外付けハードの1テラから強引に索いたまでのことである。

 不安を残したままでもある。