ウサギよりカメ・・・

 どれだけ列車に乗ったことか。もう、今となっては寒い2月(25日)のことである。早い朝に上野を出て、もっともらしい言い訳でしかないが、通信のために重なるトンネルに往生したことは書いた。(拙ブロ;09年3月15日付、此れまでと謂う日
 その先があって、白馬八方に向かった。11時30分の約束で、それに間に合うような旅程に乗り、そのあと、岡山に向かった。もう、忘れているが、検めると、5時間ぐらい、存外、近いのである。

[白馬→岡山]

長距離チケット

 まだ、発時刻までの間があって、駅前の食堂兼喫茶店でも、もう、これ以上、居続けることができない状態になって(お店の方はどうぞというお心であったけれども、わたくし並びに拙臀部が限界を越えていたので)、たまらず駅に入り、改札が始まると、プラットフォームに。

 今冬の白馬八方は雪も少なく、

 「この時季に集中豪雨なんて、可笑しいですよ」という所用先の方のお言葉を聴きながら、窓外の氷雨(やや温か気)に目を遣った。

 出番が少ないのであろうか、フォームの隅に、休養たっぷり、汚れていない、まるで新品のような除雪車が置かれていた。もちろん、駅の方が日頃の活躍に感謝して、磨いているのであろうが、そう(新品)、映る。

[チビで、ヒマなヤツ]

プラットフォームのちびな除雪車

 それだけ、雪が少なかったのだろうか。今、手許では昨季の様子までしか窺うことができない。気象庁のデータである。以下、引用すると(気象統計情報 > 過去の気象データ検索 > 年ごとの値)、降雨量も。積雪にも素人目には違いが分からないが、08年は降雪の合計はむしろ多く、雪不足とすることはできないようである。ただし、↓でもある。

[年ごとの平均最高気温]

(年)  (℃)
79 / 14.9
80 / 13.4
81 / 13.2
82 / 14.6
83 / 14.1
84 / 13.5
85 / 14.5
86 / 14.1
87 / 15.4
88 / 13.4
89 / 14.6
90 / 15.5
91 / 14.3
92 / 14.4
93 / 13.7
94 / 15.3
95 / 13.6
96 / 13.8
97 / 14.6
98 / 15.4
99 / 15.1
00 / 14.8
01 / 14.5
02 / 14.8
03 / 14.7
04 / 15.9
05 / 14.4
06 / 14.7
07 / 15.2
08 / 15.4 (最高気温は上昇傾向)

 最高気温が高くなっている08年は(おそらく、今季もそうなのであろう)折角、雪さんが降りてきても、気温がぐん〜上がってしまい、ドロドロ雪になってしまったようである。追い討ちをかけてというのか、08年というのは、過去30年間の平均年間日照時間を100時間上回っており、ここ3年だけでみると、300時間増えている。気温が上がるということと日照時間が増すというのは重なる部分が多いが、どう転がっても、スキー場にはマイナス面ばかりであると想像できる。

 そういう諸事情であるものだから、

 除雪を急ぐ必要も、あまり、なかったのであろうか。機械は新しくみえて、動作(除雪速度)も、カメで良かったのか、と、塩尻までの特急列車(新宿行きのあずさ)を、もうしばらく、待っていた。

カメさんとウサギくん