妙心寺

 7日、上野の森に出かけた。手許にあった東京国立博物館(平成館)での特別展『妙心寺』招待券が明日で切れることに気づいた。会期は3月1日までであるが、近頃は招待も期日を限る場合が増えている。もっとも、今展は8日までを前期、お休み(9日)の入れ替え日をもって、10日からの後期には、わたくしが観た景とは異なる設えとなっているので、まったく別の展示と考えると、招待券も2枚(前・後期)必要なのだろうと、納得しておいた。拙ブロ「確かめたかった、確かめておきたい」(2月9日付)に挿した梅は展覧を観る前に撮ったものである。駅を降りると、もう、土曜日の夕どきは人であふれていて、比較的陽気が良かったこともあり、同館にたどり着くまでは丼池筋を歩くような賑わいである(同じく、前回の拙ブロ)。
 館の中もあふれている。皆さん、招待券なのかどうかは分からないけれども、とにかく多い。だから、基本的には壁に沿っている展示品に面して二重三重の列ができあがる、だから・・・、うしろに立つと、観ることがなかなか叶わない、そういう状態でもって1時間ほどを過ごした。もう、閉館時間が迫っている。午後5時というのは早すぎる気もする。
 所用で大阪に向かうとも前拙ブロに記した。そして、丼池筋を三たび確かめてきた。ついでに、船場カリーをとも思ったが、どうも胃が受け付けそうもないので、先を急いだ。そのかわりに、梅田阪神百貨店地下の食堂で「粉モノ」、焼きそばと生ビールのセットをいただいた。
 
〜由来とは異なる〜阪神百貨店地下にて

 ビールで咽喉をなだめながら、ふと壁に貼ってあるお薦めメニューをみると、「原材料に小麦、大豆、玉子(卵)、豚を含む」とあった。厚生労働省の「アレルギー物質を含む食品に関する表示について」(最終改正 平成21年1月22日付食安基発第0122001号、食安監発第0122002号)によると、「小麦」「卵」はその傾向が高いとある。他に乳(もしかしたら父〜おとうさんか)、エビがある。そばに弱いという声も聞くが、同省によると、「症状が重篤であり生命に関わるため、特に留意が必要なもの」として、落花生とともに挙げている。以上は省令で定められている領域であるが、通知という手法で、「症例数が少なく、省令で定めるには今後の調査を必要とするもの」があり、
 あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、鶏肉、バナナ、まつたけ、もも、やまいも、りんご
 とともに、大豆、豚肉がある。
 したがって、わたくしが食べた焼きそばには上記省令および通知食品が含まれていることになる(注文したのは「豚玉」そば)。わたくしという症例(体)の場合に限っていえば、この類種のアレルギーをもっていないことが、幸いしただけのことである。
 これまで、粉モノを食して、このような、表示をみたことがなく、面(麺)喰ったけれども、考えさせられた。焼きそばもお好み焼き(こちらにはヤマイモがタップリ入っている)も街場で娯しめない方がいらっしゃるということが、である。
 
 そののち、所用を控える明日のため、京都に向かう。そして、妙心寺を訪ねた。そのことは、また。