逗留先で、味を考えている

 なんとか、岡山までたどりついている。呑み屋さんには、もう恵方のお知らせがあり、本年は東北東らしい。
 味の好みは齢によって変わるのは確かなのかもしれない、ただし、わたくしだけのことという事情もあろう。14〜18日と出かけている。本ブログはその一日目に当たる。前回お邪魔したお店に二たび顔を出し、相変わらず混んでいる中、カウンターの一角を確保した。瓶ビール、そして、何故か置いてある残波(泡盛)を頂きながら、焼きママカリをつまんでいた。焼いたママカリの酢漬けは前回初めてその存在を教わったが、香ばしさが加わっており、”焼かない”ママカリの酢漬けに劣らない美味しさがある。
 そもそも、そのことが不思議でたまらない。もともと、わたくしは酢の物が苦手である。お正月の朝(元旦)に出てくる膾(なます)には一切箸を入れないで、伊達巻や甘く煮た黒豆や栗金団(きんとん)に関しては重箱の隅を突くようにして食べあさっていたので、その度(旦)に叱られていた。呑み屋さんに行っても、突き出しに出てくる酢の物には(ぁあ〜、昨夜の売れ残りだねぇ)という想いもあるが、だいいち嫌いなので、手(箸)を出さない。そのためか、体は硬く(屈伸運動が大の苦手)、性格も重箱突つきになったのだろう。
 そう、元来は甘党なのである(お酒も呑むけど)。
 視界のひと隅にチョコレートが存在しないと情緒不安定になる傾向があり、そのことを日頃気をつけながら生きてきた。煙草やお酒は「ある」という確信があれば良いのであるが、チョコさんだけはそうもいかない。

 が、変わった。

 今は、視界の中あるいは「ある」という拠り処なしでもって生きている!
 
 ただし、岡山のコンビニで冬期限定に惹かれてしまった。

[久しぶりに求めたチョコさん]

チョコ

[バニラの黒粒(らしい)が黒点々と刻々と]

バニラの粒

 蕩(とろ)けるような、あるいは、さりげない(スリムな)接吻も、わたくしには関係ないけれど、節分はもうすぐ、やって来る。

 味(食)の変化については、最終日、大阪でのことでも、記す。

 本日も視界にチョコさんはなし。(実をいうと、冷蔵庫にこっそり、ある)・・・、なかった。