LOSS & LOOSE

 先週末は山麓にいて、ほとんど雨空と寒さに耐えていた。俄かに気配は秋にそしてその先の冬に向かっている。秋晴れというが、この時季は台風も多い。気象庁のサイトに寄ってみた。過去の台風資料というページである。意外にも年間でもっとも台風が発生、接近する月は8月であった(1951年以降)。ただし、最近(10年間程度)だけを示せば、8月より9月の方が比較的多いという傾向にあり、そのとおり、本年も過日の13号(シンラコウ)により前月と同数となった。もっとも、平年に較べ少なく、それぞれイッコづつの本土への接近、そのかわり、5月に発生数が多かったという。
 そのような荒れ模様の週明け、江戸に下り、二日後には西に上がる予定でいる。移動が多くて、気がつくと、食品類の賞味期限切れがたくさんあって、只今、「賞味」中である。右上は、うまい棒(ココア味ホワイトチョコ入、8月15日切れ)、その下に、チョコレート(期限不明)、左には胚芽入り全粒粉使用ビスケット、バニラクリームはさみが、こちらは本月3日付けで切れている。そのまま、期限を遵守すれば、いづれも捨てることとなる。

[賞味期限切れ]LOSSである
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 それもこれも、わたくしの食品管理が弛んでいるということであるけれども、期限表示自体もルースで、いづれも食べてみたけれども、イマのところ、問題は起きていない。もしかしたら、内臓もかなりルースなのかもしれない。

[ルースな]
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 賞味期限のいい加減さについては、以前、記したことがある。(拙ブロ「期限ギレ」07年1月21日付)今、騒がれているメイドインチャイナは、40年前のメイドインジャパンと思えば、そのことを学んでいるはずなのに仕入れている企業も、それを認めている役人も、そして、それに頼っているわたくしどもも、一切反省していないということにすぎない。だいいち、食の安全を期限や数値で測ろうとすることが無理なのである。いっぽう、良いこともあって、これを機会に、「安全な食」を見直して、国内の農に眼が向くことである。しかし、いったん海外産に依存した仕組みを短期間で(国内産に)戻すことは不可能であるということは、誰もが承知しており、では、いったい、どのようにしたら、「安全」を得ることができるのだろうか。端的には、自らが作るというのが「正解」なのであろうが、その術も知らないし、知っていても、安全な「土(つち)」があるとは限らない、やはり、明日に、安全な食が還ってくるという、そういう、簡単な話ではなさそうである。

[賞味期限はそもそも偽り?]
賞味期限は偽り
 
 切れたはずの上記食品を食べた。現在、異常はないが、仮に、あくる日、異常を検知した場合、どうしたものか、少なくとも、賞味期限を全うした食品を食べている、わたくしが悪いのであろうか。あるいは、法的に訴えることもできるのであろうか。それすら、分からない。それほど、あいまいな「賞味」という期限および表現(表示)である。

[偽り]
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