本牧十二天、さ迷い歩記

 所用のあと、横浜駅東口のバスターミナルより小港橋をめざした。例によって、運転手さんに確認を取ってから、料金(210円)を支払い、混んでいる車内の真ん中付近へと。たまたま、対面式4人掛け席の走行とは逆向きに座ったものだから、途中、風景を眼で流しながら、過去を振り返ることができた。「紅葉ケ丘」は居留地の古いホテルを探し求めて訪ねた県立図書館があり、ココから眺めるランドマークタワーが異様だと以前記した。(拙ブロ;徒歩数帰路06年5月3日付)かつては、ココから開港間もない横浜村(港)を神奈川奉行所の役人が監視していた。今はというと、ハリスとの開港交渉を進めた井伊直弼像が睨んでいる。桜木町駅を過ぎて、左に折れ、馬車道駅を経て、本町通りを中華街方向へと。ホテルサンポートの確認を試みたけれども、わたくしのピカチュリンは使いものにならない、わずかに、あの落ち着いた建物の雰囲気と異なる様子を感じた。当然ながら、ミセスピアソンの像(拙ブロ;横浜居留地84番(オリエンタル・ホテル)06年4月24日付)まで眼で追うことはできなかった。

 小港橋を降りると、道路の反対側にあられ屋さんをみつけたので、歩道橋を渡って、店内へと。工場の一階にある事務所の片隅で細々と売っていらした。それでも、何人かが、わたくしのほかにもいらした。試食コーナーもあったが、適当に、「マドロス酒場の横濱ビア柿」(柿ぴぃ〜)と「オリーブオイルのバジリコ仕立て ガーリック風 イタリア産オリーブオイル使用のおかき」(名前が長い〜)を求めた。

マドロスさんの食べる柿ピーは辛い!]
ビア柿画像0011

[袋の地図はイタリア]
バジリコ2画像0012

[中包は素っ気ない、ただ味とあるのみだが、確かに味はイタリアンである]
(下の地図は、ここあたりに、美濃屋あられ製造本舗がある、の意)
バジリコ画像0013

 戻って、調べてみると、同じ横浜市都筑区美濃屋あられという会社があって、そちらのHPによると、ご兄弟が、本舗より暖簾分けされたとある。

 二たび、道路の向かいへ、港、海へと。小港南公園がある辺りを、

 本牧十二天という。

十二天画像0011

 米軍の接収によって、和田山の麓に遷された本牧神社(旧称を十二天社という)がかつてあった土地といわれている。残念ながら、同社のサイトがうんともスンとも云わない。かわりに神奈川県神社庁の紹介に詳しくある。本牧のお馬流しという祭事が本年は明日(3日)に催されるという。

 ただし、わたくしの目的は、ここにはなく、その先の海員生協やUSSインターナショナルシーメンスクラブなどの一画にこんもりとした木々に囲まれた港脇に建てられた

 横浜北方漁業協同組合記念碑

 である。

(続く)※これから、所用(-_-メ)