まだ冷たい手のひらに

 使うために、しばらく放っておいた手提・肩掛兼用鞄を隅から取り出してきた。ふだんは、バックパックというか、リュックを背負っているだけなのであるが、少し、長くなる旅などにはコッチはパソコン、本、文具、アッチは衣類というように分けて、持っていくこともある。いくつかアッチ鞄があることもあり、戻って、そのまま、納めた状態で「放る」ことも「まま」ある。もちろん、旅の終わりがけになると、アッチもコッチも、旅前と異なり、ゴチャゴチャになっている。今回のアッチを開けてみると、旅先で集めてきた無料誌や地図などがでてきて、それが、琉球の際のものと判った。ハテ、いつの際かと、確かめると、どうやら、05年12月に訪ねた際であると解った。「うない」という琉球新報社が出している冊子の表紙には「新・沖縄おせち」とあって、2006年1・2月号とある、おそらく、前の年(05年)中に配布されていたのである。「NAHA NAVI」という那覇市の中心街を隈なく描いている便利な地図も鞄内にあって、05年11−12月版とあるから、間違いないであろう。このときはよく憶えている、予定が延びて、クリスマスも、大晦日も(ホントは毎日だけどね)、山羊屋さんで過ごして、元日に戻ってきた時である。「うない」にはカフェ沖縄式のことや、渡嘉敷島以外のケラマ(慶良間)が紹介されていて、明日にでも、訪ねたい気分になっている。

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 まだ、いろいろと、飛び出してきて、紹介しきれないが、「びあ ぶれいく」はオリオンビールの冊子、特集は「南国沖縄 鍋料理を巡る冒険!」、唐芋(さつまいも)、木綿、精糖といった産業を興した儀間真常(ぎま・しんじょう)氏の記事も見つけた。裏表紙にある、季節限定醸造<生>ビール 「オリオンいちばん桜」はもう、ないのであろうか。そうだよね、コッチですら、もう桜は散っている、いちばん桜の発売は12月、あるはずがない。空港リムジンバスの時刻表(05年4月〜06年3月)、滞在先のキーカード入れ、そして、何故か、「横濱カレーミュージアム」のパンフ、これは、憶えていなかった。閉館直前に、その前を通ったことはあるが、と、考えてみると、カフェ沖縄式が出店するということでもって、山羊屋さんで頂いたことを!と想い出した。「だいこんの花」という健康食彩レストランの冊子は、どこで手に入れたのであろうか、正月特番公開録画入場整理券・・・・ココにあるということは、行っていないということであろう。
 びっくり鞄から、琉球の香りが漂ってきて、できることなら、と、画策をしている。

 標題は「黒夢」というグループの、拙ブロを書きながら、繰り返し、(壊れかけたMDでもって)聴いている歌曲の一部である。