我々は存在する価値有りや?!
相変わらず、呑んでいて、ちょっと、胃に入れておこうかと、スーパーフレッシュ柿の種(6袋詰め)を口に落としている。各袋の裏面には「けなげ組」(なかなか、そうは読むことはできなかったが、そうらしい)という豆(種か?)知識が記載されていて、なかなか面白い。今ある手持ちの4袋(2袋は食べて、もう、ない)をみると、「ろくろ」(会員番号51)、「なずな(ペンペン草)」(同54)、あるいは、「肝臓」(同49)などという、ちょっとドキッとするのもある。その中のひとつ(食べてしまった空の袋)に会員番号59「難しい漢字」というのがあって、それが、下の画像であり、脚注として、標題の「我々は・・・」が付けられている。そのとおりで、難しい。
[KY](漢字読めない、し、KK漢字書けない)
上の画像では分からないので、手書き入力で「作って」みた。字画が多すぎるので、字のサイズを「大」指定にした。これらについて、あらためて、漢和辞典と照らし、知ったかぶりの蘊蓄(これも難しい字である)を記す。なお、字の前にあるのは、わたくしの能力、KY(読めない) =×、読めた=△(ただし、書けない)の意味で(○はない・・・)、後のカタカナ表記は音読み、ひらがなは訓読みである。
×蠶サン、ゾン、かいこ
蚕の旧字である。かなり略体されている。蚕糸はサンシ、養蚕はヨウサン、ただし、ゾンと読まれる使用例は、見当たらないし、国語辞典にもない。もちろん、初めて、知った。ついででもって、似たような字面であったので、記しておく。《タテガミ》である。
×鬣リョウ たてがみ(※これは「けなげ組」にはない)
馬のタテガミ(刺し)というのがあって、以前、熊本を訪ねた際に見かけて、頼んでみたが、、脂っこくて、ダメであった。
×殲セン つくす ほろぼす
これは懺悔か、と思ったけれども、それ以上に深刻な漢字であった。漢和辞典には「ひとり残らず殺す」とある。殲滅(せんめつ)。
△鬱ウチ ウツ ふさぐ
これは読むことはできたが、書けない。
△變ヘン かわる かえる
変梃(へんてこ)の變である。「へんてこ」については、もっか調査中である。(拙ブロ「変梃」11月12日付)
△顰ヒン ビン しかめる ひそめる
わたくしが、いつも買っている(買わせている)ヤツである。
×鹽エン しお
塩である。
鹵莽(ろもう)といって、「おおざっぱで、細かい気配りがない」(顰蹙モノ)ことを意味するが、鹵という字にも塩の意があり、こっちは塩土(転じて、荒れ地)、塩辛いのほかに、にぶいなどとも解される。莽は草(ぼうぼう)の「ぼう」である。もちろん、知らなかった。
×齲ク ウ むしば
横(禹)だけであれば読めたのにねえ、歯(齒)が生えてしまったから、読めない。実際は、その逆のようである。
×凹(鹿鹿の上に鹿)ソ あらい
×驫 ヒョウ (※これは「けなげ組」にはない)
鹿というのは、そういう扱いをされているのであろうか、「粗忽もの、細かくない」そのような意味である。ではと、馬三匹はどうかというと、驫(ひょう)、残念ながら手許の辞書には載っていない。轟は「とどろき(く)」であるが、自動車の前は汽車、その前は馬であったので、これも、「とどろき(く)」でよさそうである。トドロキとキーをたたくと、驫木とあった。五能線にある駅名そして所在する土地の名前だそうである。試しに電子地図でみると、エライ場所にあるが、いつか、行ってみたい。
×讎シュウ ズ むくいる あだ かたき
誰かと誰かが一方が読み、他方が聞きとっていく地味で、根気を要する作業を「讎」というらしいけれども、これが本来の校正であるらしい。
△鑿サク、ザク、のみ、うがつ
鏨(サン、ゼン、セン)、金属や石を彫る場合はこちらを使う(らしい)。
△黴バイ、ビ、かび
手持ちの辞書には、もともと、「青黒くなる現象」とある、なるほど、黒が用いられている。白カビの類は、とも思ったが、特に区別はないようである。
△蠻(バン、メン、えびす)
「變→変」の法則に倣えば、蠻→蛮ということであろう。えびす様というと、なんだかおめでたいけれども、蠻、あるいは、戎、胡、夷とあらわすと、この「様」は結構複雑な、お方のようである。
本日は、難しいブログになってしまった。(疲)
「柿の種」関連で、おもしろい記事を見つけたので、紹介しておく。
[【緊急調査】亀田の柿ピーの柿の種とピーナツの比率]
けなげ組はこっちで。
「けなげ組み会員番号59」(亀田製菓?)
ついでに、
参考拙ブロ「東海道新幹線味巡り」07年11月14日付)
KYとは。
参考:KY 空気読めない(ということらしい)
参考:K・Y 朝日新聞によるサンゴ報道の捏造記事で刻まれた(傷つけられた)イニシアル
[朝日新聞HP]