最低の試合、最低の契約

 昨夜はペルセウス流星群を、と思っていたけれども、やはり、だめであった。理由はふたつあって、週末(お盆休み)しかも、ほぼ新月にもかかわらず、周りが明るかったこと(近くにゴルフ練習場がある)、そして、何よりも、夜更けまで、わたくしが、もたなかったことである。ただし、夜半から、俄かに雲がたちはじめ、都心の上空には環八雲のような怪しげな姿まであらわれ、夜空一面が白味を帯びて、☆が見えず、★☆★★★★★△★★☆★☆★★★★★★状態になっていた。
 国見高校を出て、フリューゲルスというまことに奇妙なチームに入団しながら、異彩を放っていた選手が、昨日、その落とし子のようなチームでもある横浜FCに完全移籍した。チーム内にはカズ(三浦知良)さん、ブー(高木琢也=現監督)さんというドーハで世界との格差を体験した二人がいる。他に、山口素弘奥大介山田卓也久保竜彦滝澤邦彦(敬称略)など、好みは別として、一級品(J1級という意味)が揃っている。しかし、11日には「低な」ゲームをした。それ以上に、「テイ」なのは、本日、発表されたアツの契約内容である、ヴィッセル神戸のサイトを引用する。
 《2007/08/13;10/20対横浜FC戦での三浦淳宏選手の試合出場について〜昨日(12日)発表しましたMF三浦淳宏選手の横浜FCへの完全移籍について、ヴィッセル神戸横浜FCの両クラブ間において、下記試合について同選手が出場しないことを契約にて締結、決定していますことをお知らせいたします。》
  ■カード:2007J1リーグ戦第29節 ヴィッセル神戸VS.横浜FC
  ■日時:2007年10月20日 16:00キックオフ
  ■会場:ホームズスタジアム神戸
 11日、横浜ダービーはFC1−8(F.マリノス)であった。ちなみに、同日のプロ野球の結果をみると、ソフトバンク6点(オリックス3点)が最多得点である。FCは12日現在、7差の最下位、神戸は10位である。現実は、前者が厳しい(J2落ち)。そのような状況において結ばれた契約が、ますます日本のサッカーを貶(おとし)めている。ドーハの(悲喜)劇は今もなお、演じられている。そう思っている。
 神戸の「ヴィッセル(VISSEL)」は、英語の「VICTORY(勝利)」と「VESSEL(船)」を合成したそうである。順位だけでいえば、もちろん、横浜FCは只今、負けても敗れても、それを掻き分けなければ、生き残れないという、そういう立場にいるのではあるけれども、それはそれで、よい。むしろ、神戸には、ラッセル(LOSSEL)とでも名義変更してもらって、負の船に乗り続けてほしい、そういう、わがままな想いがある。
 今夜は、(昨夜にまして)、雲の多い夜であり、わたくしもまた、より、睡魔に襲われている。ひょっとしたら、長月の予兆なのかもしれない、わずかに、風が涼しい。寒蝉鳴。