ハス(蓮)と睡蓮

 蓮(ハス)というのは、お釈迦様とずいぶん縁が深かったはずであるけれども、その割りに、茎っこ(蓮根)の方は食されたりして、あまり、神聖(厳か)さが感じられない。ただ、そのバランス感覚がお釈迦様らしいのかもしれない。
 所用の帰りに藤枝市を訪ねたことは前回書いた。東海道をほっつく前に立ち寄った場所を「蓮華寺池(れんげじいけ)公園」という。「藤」枝市は、その頭文字に因(ちな)んでか、藤でも有名である。同公園は、その名所のひとつでもある。もう時季は過ぎているので、公園内はひっそりとしていて、わずかにウォーキングや散歩を楽しむ方がいらっしゃる程度である。只今は、花菖蒲が盛りであり、次に蓮の出番となる。先月、江戸川区平井の最勝寺を訪ねた際に、その見事な蓮の鉢を二たび観たいと書いた。(拙ブロ「三郎」07年5月15日付)まだ、望みは叶っておらず、また、叶いそうもない今季になりそうである。そのかわり、というわけでもないけれど、この公園で存分にハスを観た。あいにく、此処も、まだ、早かった。一輪、二輪と愛でながら、一周1.5キロほどの池周りを巡り、途中、茶屋で、おでん(静岡オデンではなく、フツウに近いが、削り節がたっぷり添えられていた)とビールを頂いたのち、次の目的地へと。
 ところが、あとになって、たいへん気になることがあり、今もなお、悩んでいる。
[三景]※手前から花菖蒲⇒ハス(+睡蓮?)⇒藤棚
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[かも・かも?]
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[蓮華(ハスの花)]
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 ハスと睡蓮はどう違うのであろうか?確かに、上記公園の池にも葉状の異なる種類があり、一方は丸っこく、他方は楕円に近いと感じていた。また、園内の案内には「水蓮」(これは、どうも、誤用のようであるらしい)ともあり、ますます混乱の度が増してしまった。滋賀県草津市立水生植物公園「みずの森」のサイトに答えがあった。[ハスと睡蓮の違い
 しかし、まだ、理解はしていない。では、上記3枚目の写真はハスなのか、睡蓮なのか、また、最勝寺のハスは???。現時点では、レンコンのできるのがハス、で、できないのが睡蓮ということぐらいであるけれども、ヒントは、モネの絵にあるのかもしれない。週末に、国立新美術館にでも、行ってこようか。