28歳

 不老不死は始皇帝の時代から2200年経った現在でも、まだ、実現はされていないものの、待望論は依然存在しているのであろう。最近、よく耳にするアンチエイジングとは、抗老(齢)化を意味するようであるが、ちょっと、意味を取り違えれば不老不死にもなろう。ある人口を年齢順に並べた場合に、その人口を2等分する境界点に位置する人の年齢を「中位数年齢」というそうだ。
 例えば、???????という場合、その2等分の境界である?が該当するらしい。人口を年齢順に並べたとき中位(ちょうどまん中)の人の年齢、あるいは、全人口を年齢の小さい方から並べた場合、全人口の2分の1番目に当る人の年齢などと説明している資料もある。平均年齢とは異なる指標であり、数値的には似通っているようでもあるが、微妙にずれてもいる。(「日本の平均年齢と中位数年齢」国立社会保障・人口問題研究所、以下、社人研)
 さて、標題の28歳というのは、中位数年齢の世界平均である(05年)。『World Population Prospects: The 2006 Revision Population Database』という国連資料であるが、どういうわけか、只今は、アクセスができないため、キャッシュcache画面で確認しながら、記憶に頼って説明すると、《PANEL2:Basic data》の項に中位数年齢(Median age)があるので、世界あるいは地域、国を選択すると、表示される。あるいは、社人研のサイト「将来推計人口データベース」の『V.世界・主要国の将来推計人口』からもアクセスできたのであるが、現時点ではコチラからも×(不可)であるので、どうにもならないけれど、要するに28歳が真ん中に当たるらしい。もうひとつ、以下は前出「社人研」の資料であるが、こちらは細かく、世界の中位数年齢は27.75歳(05年)とある。そして、日本はというと、43歳(冒頭の「日本の平均年齢と中位数年齢」、平均年齢もほぼ同じ)ということであって、したがって、抗老化などということが話題になるのであろう。わたくしは、というと、中位数を高目に引っぱっている方であるが、だからといって、アンチ・・・を意識したことはない。ただし、加齢については、もう十分に自覚しているつもりである。「寿命中位数」というのもあるが、解説を読むと、少し、考えてしまう。『生命表上で、出生者のうち、ちょうど半数が生存し、半数が死亡すると期待される年数を寿命中位数という。』(生命表「参考資料3 生命表諸関数の定義」厚生労働省)おそらく、破綻しかかっている(している)年金などの算段もこの期待値によるものであるのか、期待が大きすぎ、当然、剰余が発すると計算違いし、派手に使ってしまったのであろう。ところが、わたくしのように、統計上、期待されてもいないのに生存しているうえに、ろくに寄与もしていない、よって、誤算(-_-メ)、破算(;_;)/~~~。
 ちなみに今、話題の『セカンドライフ』登録者の「平均年齢」(世界)は32歳だそうである。