JUKE♪BOX

 ワンコイン(100円)で一曲だけ聴くことのできるのが標題のジュークボックスである。最近はトンと見かけないし、第一、置いてありそうな場所にも出かけていない、酒場、しかも場末と決まっているというのは過ぎるかもしれないけれど、滅多には置かれていない。もう、何年か前、呑んだあとに、さらに呑みにうかがった"場末"のバーがあった。いつも、何人かと、もう、碌に呑めないのに、連れ立って、誰もいないので、ボックス席に座っても構わないのであるが、カウンターに座って、コトの始まりに備える。店に入る前に、必ず、皆、懐にワンコインが何枚かあることを確かめておいた。それぞれ、係りが決まっていて、Aさんはエイチャン、Bさんは桃色吐息、わたくしは、セリさん担当であった。呑みにいくためでもなく、音楽を聴きにいくためだけでもなく、つまりは、ジュークボックスを触りに、あるいは戯れに行っていたようなものである。只今を考えてみると、着・・・や、MP3、また、I(アイ)・ムニャムニャといった「遊戯具(おもちゃ)」などがあり、全曲まとめてお買い上げのアルバムと違って、お気に入りの曲のみを入手できるという点で、まさにジュークボックスの進化ともいえる。ただし、やはり、皆で聴く、触る、戯れるジュークと異なり、コッチはひとりで、というのが、原則であり、ここにも、時代というものが象られている、・・・と(勝手に)決め込んでいたら、今ではこんな製品↓も出ているようだ。なんだか、ずるい。
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