5・6・7・8・卆(9・10)・イレブンス(那覇78)

 当地(琉球)には中々いけないけれども、こそこそと、たまに琉球料理屋へ行って、凌いでいる。もう、一昨年になるけれども、訪れた時、所用近くの港の食堂につれていってもらい、そこでエーグゥァ〜の存在を知った。あいにく品切れで、食べ損ない、他日、異なる食堂でもメニューにあるのを見て、頼んだのであるが、損なった(泣く泣く、秋刀魚の塩焼きを食べた、美味でした)。で、先日、銀座の食堂で塩(マース)煮にありつけた。かなり大きい、お魚さんである。塩味のお出汁がほど良く効いて、おいしく戴いた。ほかに、島ラッキョ、ゴーヤチャンプル、スクガラス豆腐・・・、後日、別の居酒屋さんで琉球通(お仕事で行ったり来たり)のお方からスクさんの親御さんがエーグゥァ〜さんだと教わり、!初めて知って、驚いた!思い起こせば、似てなくもないとも・・・。
 那覇新港というのは、もうお隣は浦添市と接している那覇市においても最北に近い場所にあり、表現は適切ではないけれども、「琉球」っぽさは微塵もない、ただの港湾風景が広がっている地域であって、その片隅にありながら、食事をするお客さんで混んでいるのが、エーグゥァ〜損なった港湾に面した漁業組合直営の食堂である。そこから、「内陸」へ少し入ったところに所用でうかがったフェリーターミナルの建物があって、お会いした方が、渡嘉敷で泥付き牛蒡のように酷く灼けた、わたくしの肌をいたく心配してくださった。⇒『空白(那覇周辺印象雑記)』(拙ブロ05年9月22日付)
 海上保安庁第十一管区(11th Regional Coast Guard)保安本部はそのターミナルの斜向かいに建つ建物内にあって、「ああ、やはり、こういう海・ミナトに近い場所にあるのが、らしいなぁ」と思った記憶がわずかに残っている。「海保」は北から1〜11まであって、最南端が那覇である。フツウのお役所というのは、居所が決まっていて、おおむね、その地域(地方)の中心都市に所在しているが、カイホは事情が異なっていて、意外な場所にあったりする。意外というのは正しくないのかもしれない、いずれも、只今の都市勢力に従わず、地歴的なイキサツにより、決まっているともいえるので、「意内」なのかもしれない。第一管区が小樽市であることは誰もが納得しそうである。第二管区の塩竈市及び第八管区、舞鶴市とあるのが嬉しい。第五管区神戸市と第七管区北九州市はそれぞれ大阪及び福岡との力関係というか、都市としての生業を今もなお残しているようで、第三管区の横浜市(対東京)ともども頑張って欲しいと、つい、応援したくなる。一方で、第六管区は広島市ではなく、呉ではないのかとも思うけれど、まぁ、宇品もあるかと思い直した。以下、第四管区は名古屋市、第九管区は新潟市、第十管区は鹿児島市である。それぞれが管轄する都道府県を眺めていると、面白い、いわゆる地域割りとも違う特有の「潮の世界」を感じることができる。
 以前、所用でもって、連絡をとった方が、たまたまカイホの方で、わたくしの無理難題を快く、お引き受けくださった。それ以来、カイホには悪い印象はない。
 海上保安庁法 
 二十五条
 この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。