区界および川内について(妄想旅行の巻)

 国鉄が分割されてJR東日本ができた時、同社は、国有ならともかくも、株式会社になったのだから、会社の情報を外に漏らすことはできぬ、と、久しく、所管する駅の乗車人員を公表してこなかった。で、最近、所用もあって同社のHPをのぞいたら、あった!。参考までに、上位10駅を列挙すると(05年度)、
?新宿   747,930人/日
?池袋   564,669
?渋谷   423,884
?横浜   384,594
?東京   379,350(※)
?品川   302,862(※)
?新橋   236,116
?大宮   231,599
?高田馬場 201,936
?上野  179,978
 となる。ただし、東京(※)と品川(※)は新幹線(こちらはJR東海だから)は含まれていないし、もちろん、民鉄(昔の私鉄)の数字も「外」である。・・・にしても、75万人というのは、もうすぐ、政令市になる新潟市(80万人)にも匹敵するし、島根県(74万人)の方々が全員毎日、同駅に集まっていることになる。ずいぶん、昔に(修学旅行で・・・)後楽園球場(現在は東京ドーム)に行った際に、自分の住む町よりも多い人が一堂(ドーム)に会していることに驚いたことがあるけれども、新宿駅にも、そのような感情を今でも、もってしまう。(だから、最近は行かぬ・・・)
 今、2つの電子地図とグルグルアースでもって確認している。いずれも、岩手県下閉伊(しもへい)郡川井村の中にある。閉伊だけでさえ、強い反応を覚えてしまうけれども、脇にそれるので、本日はそれない。乗車人員に関してである。同じHPのコッチをみると、標題の2つの駅が、最下位と「あきた白神」駅をはさんでイッコ上にある。両駅は、いずれも、JR東日本「山田線」上にあり、距離にして25キロ、ほぼ宮古街道に沿うように、そして、閉伊川を右に左に揺られながら、時刻表をみると、30分程度で、お互いに行くことができる(ただし、運行本数は・・・少ない)。くどいけれども、下から10駅をあげると、
?区界 5人/日
?あきた白神 7
?川内 9
?大白川 10
?陸奥沢辺 11
?信濃白鳥 20
?徳沢 22
?平滝 22
?只見   26
?羽後四ツ屋 26
とある。あきた白神駅は世界遺産のお膝元、太白川駅は只見線の中、隣駅は田子倉駅・・・やはり、ダムを想ってしまう。陸奥沢辺五能線、これも白神山地に近い、信濃白鳥駅飯山線徳沢駅磐越西線平滝駅は一つ前と同じ飯山線、隣駅である。只見駅田子倉駅の次である。只見線というのは、もうずいぶん前にうかがった本郷や坂下(ばんげ)といった懐かしい場所もあり、広く「会津」については、いずれ書きたいと思う。→(1214??26??拙ブロ06年12月14日付参照) 羽後四ツ屋駅は田沢湖線、”こまち”ものろのろと、優雅に走る。
 前置きが長くなったけれども、川井村区界(くざかい)および川内(かわうち)についてであって、区界駅の5人と川内駅の9人に思いをはせている。やや古いけれども、国勢調査(2000年)の常住地による人口(常住地又は従業地・通学地による人口)というのを閲覧している。自宅(居住地)から、どこへ通勤・通学しているかを聴いているもので、川井村の欄をみると、村外へ通っている方は434人とある。当然ながら、1日に数本しかない列車をあてにする方も少ないであろう、車で通う方が多いであろう、そういう風に思えば、14人は学生さんかという想いにいきつく。村には高校(分校)もあるけれど、中には、へそ曲がりもいるだろう、村外に通っているのだろうかと、妄想が進んでいる。区界の向こうは盛岡市、川内は幾重にも折れ、曲がりくねった閉伊川に包まれている。冬が明けたら、ぜひ、訪ねてみたいと、今から楽しみにしている。