0-0と0-0

 ずいぶん前に、西が丘で、という、かすかな記憶があるのだけれど、実質的には本日が初めてだといえる。柏の葉まで出かけた。試合開始30分も前に着けばよいだろうという、安易な想いは乗り換え駅で、その行列の長さで、もろくも崩れた。着いてから、チケットを買うのに、行列、ようやく、スタジアムの席に座ったのは前半も半ばを過ぎていた。八千代VS国見、地元代表と、もう常に全国一といってよいチームの対戦である。同競技場(サッカー専用ではない)は椅子席13000人とあるから、おそらく、5ケタに近い観衆が集まったのだろう。準本拠地とするJチームより多い数であるかもしれない(もっとも、今季、J2降格という事情もあるが)。
 後半途中に両手に荷物を抱えた方が、わたくしの隣に座って、バスが渋滞で遅れて、今着いたのですと仰言り、「私、長崎から来たんです」と自己紹介、で、「国見の応援ですか」と、わたくし。「いえ、息子が宮崎から出ているんです」と、第二試合の対戦は確かに、同県代表が出場する。その前に、ご自分にとっての地元である試合を観戦、わたくしも、周りのほぼ全員がホームサポーターである中、その方とともに、アウェイのサポーターになってみた。試合はほぼ八千代のペースであったというのは素人の感想であるが、スコアレスドローの末、PK戦となる。最初に外した国見の選手はチームメイトから渡されたウインドブレーカーを着る気力もなく、立ち尽くし、定まらない視線でもってゴール方向を見ているように感じられた。相手が外した!、先に外した彼を見ると、それでもまだ、ユニフォームのままである。まだ、責任を背負っているようで、体が冷えるから、早く羽織りなさいと案じた。4−4、結果として、国見最後のキッカーとなった選手は外したまま、その場に崩れた。4−5で国見は選手権を去ることになった。
 「応援席に行きますので」と向かいのスタンドへと移動していく長崎の方に、頑張ってくださいと声をかけ、引き続き、試合を観戦。0−0、PK戦という第一試合と同じ展開となったが、2−4で、あの方にとっては悲しい結果となってしまった。寒くて、何度も途中で帰ろうかとも思ったけれど、ゴールという結果を見ることのできない試合ではあったけれども(そのこと自体はどうでもよいのだが)、やはり、予想どおり、楽しい4時間あまりをいただいた。
[前半・国見のコーナーキック]※よく分からないと思うけれど
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