首ひねり二題

 相変わらず二枚の地図にこだわり、首をひねっている。およそ100歳違いの片方は現在、他方は明治後半、似ているようで、微妙な違いがあり、ある場所の特定ができていない。あれこれ調べているが、その都度、別のことへと、寄り道ばかりしているから、余計に進まない。
 一昨日は所用で日暮れころ日暮里に出かけた、地上10メートルほどの位置にくねりうねりと徐々にできつつある舎人(とねり)線の高架を見上げながら、こちらでもまた、首をひねっていた。一年ぶりに一時帰国した旧友、そして、新たな方たちとの出会い、こちらは首をひねることはない。わずかな時間であったけれども、楽しい、和やかな場であった。