アマラント(#A300CC)

 引き続き、イザベラ・バード女史の『日本奥地紀行』をぱっらぱらと捲っている。先日の「かんかん(函館)」(06年2月4日付)でも書いたように相変わらず地図をみつめながら、アイルランドにも心を寄せている。繰り返すと、チッペラリ⇒ドニゴールへという指の動きが気になっていて、前者はほとんど、わたくしも、ああこの辺りだねという程度の思いにしか至らなかったけれど、後者については、ENYAさんが生まれたところなんだなぁという、程度の想いに至った。ドニゴールについては、ネット上の妄想・仮想旅行でしか、知る術がないけれど、あれこれ地図を眺めているが、アイルランドの片隅、ドニゴールの北東・・・、というガイダンスに従っても、未だにGweedore(ケルト語ではGaoth Dobhair)を探すことができていない。
 Amarantineというアルバムがリリースされ、同名の曲を時おりラジオで耳にする。アマランタイン、というらしい。辞書で引くと、出てこない、わたくしが普段用いているのが1970年版であるからということなのだろうか、しかし、ヒントはあった。Amarantineのtとiの間にhを入れてみると、Amarant'h'ineとなり、30年前の辞書によれば、【しぼむことのない、不死の、ハゲイトウの、赤紫色の】とある。こんな色のようである。⇒アマラント(#A300CC)・・・Copyright(c)1997-2006 Youhei.All rights reserved.
 アマラントの意味するひとつである葉鶏頭、その一種にヒユ科のアマランサス属で、学名はAmaranthus tricolor=三色)というのがあり、夏遅くから晩秋まで咲くそうである。
ハゲイトウトリコロール](クリックするとより鮮明に)
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 わたくしは緑が好きである。以前「white(白)kick(蹴る)」で書いたへリングの色覚説によれば、赤の真向かいは緑、だから、本日は赤にこだわってみた。そして、実はわたくしの雑なHPのトップはアイルランド模様(のつもり)であり、いつか、また、訪ねてみたいという想いをもちながら、アマランタインという素的な曲を頭にためながらいる、買えばよいものを、あるいは着メロ(残念ながら、わたくしの携帯は着ウタ非対応)でも良いのだけれど、今は小さな容量の脳に納めておくほうが、よりアマランタイン(永遠)になるような錯覚に陥っている。
外務省・世界の国旗
少しだけ、ハゲイトウに似ているかも。
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 今夕、久しぶりにブルーモーメントを経験できた。転寝する赤児に慮って静止した揺り籠のように上弦の月が西南で水平に浮かぶ空は、夕焼けにも助けられて、青天がひろがった。どちらかといえば、無色、あるいは色に無感覚にならざるを得ない冬という時季を少しだけ越したのか、そう思いながら、見あげていた。