太巻き

 あと何日もすれば恵方であるけれど、昨年のその頃は札幌にいた。拙ブログは05年1月17日に書き始め、最初は阪神淡路大震災についてふれた。そして、その月の後半には所用で札幌へ出かけることが決まり、実際に訪れたのが、たまたま恵方の時期にあたっていた。その日は関西を中心として太巻きを食べ、今年一年幸せであるようにほどの願掛けをする風習があって、それが全国的になりつつあることに、どうやらコンビニかデパートがしかけたのではないか、というようなことを書いている。
恵方(えほう)]※拙ブロです
 この水曜日に、近くへの所用もあり、千葉県立「房総のむら」という場所を(ついでに)訪ねた。周囲の房総風土記の丘を加えれば、その広さは相当になろう。(04年4月1日に統合されて、一帯を房総のむらと称すようになったそうである)有料部分(大人300円)の旧房総のむらの中には江戸時代あたりの商家が何軒か建つ、町並みが復元されていて、そこを中心に見て歩いてきた。正確には大木戸(出入り口=入場料を払う受付の前)から見て、右側に8軒、左に9軒(うち手前の1軒は総屋ふさや=受付、総合案内所、物産販売など)あって、お地蔵さんやお稲荷さんの祠社もある。全体的には、この施設はどういう意図でもって、今、存在するのか、さっぱり理解できないまま、出てきたが、税の無駄遣い、そういわざるを得ないことは残念ではあるけれど、それに尽きるとも、言っておきたい。ただし、今回は、より狭い視野でもって、商家界隈だけを見ようと思いながら、ぶつぶつと不満をためながら、歩いてきた。何軒かは2階が展示室になっていて、その都度、履物をぬいで、急な(いかにも滑りそうな階段)を手すりに頼りながら、上がって(登って)みる。そのひとつの展示品が下記の写真である。もう、大木戸をくぐって、すぐにある、右通りの最初の「めし處 かどや」(まさに、そのままで、角にある)で撮った。太巻きそのものは、全国、どこにでもあろうかと思うのだけれど、ここ(房総)でもまた、冠婚葬祭時の多忙な時に、いつでも食べられるように拵えたようである。わたくしの田舎では、加えて、(汁ぶっかけ)うどんが必ずあった。
[房総の太巻き
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 上にも書いたとおり、この施設そのものに何の感想もなかったのだけれど、また、今年も近いのだなぁという、冒頭、北での恵方を想いだし、拙ブロとなった。もちろん、偶然ではあるけれど、今年もまた、北の大都に行く用もあるのだけれど、恵方を、そこで迎えることは、今のところ、なさそうである。
房総のむら商家