那覇中心徒歩記?

 半日、市場をうろついていた。まだ、知らなかった通りが幾く筋も存在していて、歩けば歩くほど、また、新たな発見をする。松尾市場(?)はほとんど通行人が絶えて、それでも、地元の方がお惣菜を買い求めている光景が、まことに静かで、迷い込んだ、わたくしも、閉じているお店などをのぞきこみながら、ただ、歩くばかりであった。第一公設の喧騒さはまったくないけれども、そのことが心地よいのはいうまでもない。ホテル前の希望ヶ丘公園を歩いてみる。さして広くないし、これといった見物(みもの)もない。ただ、テンブスをはさんで国際通りがあるとは思えない静寂がある。第一公設と松尾市場の関係と似ているともいえる。丘の上に立つと、牧志あたりの家並が望めて、そのゴチャゴチャとした賑やかさが実感できる。樹木には鳥たちの軽快なさえずり声が周囲に響き、夏とも、秋とも表現しにくい気候の中で、ここでもまた、ただひたすら、眼下のくらしを見つめるばかりであった。
 日が暮れる前にはもう、山羊屋さんに向かい、懐かしいお顔と再会、そして、また、新たな一夜が始まった。
(05.10.22)…ただただ、日記風に書くばかりである。
[GOCYA−GOCHA]