新そば

 昨日、今日、町を歩いていると、新そばの案内が目についた。ああ、もうそういう時期なのかと、昨日、豆名月のことを書いていたのに、わたくしというのは、まったく季節感というものを感じない人間であるなぁと思うばかりである。そばというのは東の食べ物、そのような錯覚が今でもある。西はおうどん、わたくしも、そばは年越しに食べさせられるぐらいで、ほとんど口にしたことがなかった。今では矯正されたのか、蕎麦屋と言うが、以前は、ついつい、そばしかなくても、うどん屋と言っていた。ところで、沖縄の麺は小麦粉でこしらえてあるはずなのに、そばと称している。また、今ではラーメンに圧されているが、以前は中華(CHINO)そばと呼ばれていた。一体、そばというのはどういう定義でもって使われているのか、単純頭で考えると、うどん以外の麺をそばという・・・ああ、スパゲッティがあるか、SOBA⇔SUPA(SPA)と並べると、語学的には同根語と勘違いできるけれど。調べてみると、全国生めん類公正取引規約というのがあり、そば粉が30%以上含まれていない場合は『そば』を名乗ることはならぬ、ということらしい。沖縄そばは、この決め事を楯にされて、日本に帰属した際、そばを名乗ることをいったん禁止されるという憂き目に遭ったけれども、県民(業者?)の必死の運動により、1978(昭和53)年10月17日、晴れて、全国的に、沖縄そばの名称を使用してもよいという自由を得たと、下記HPなどに解説されている。もし、17日に那覇にいらっしゃる方は、そばを食べて、夜は満月夜会に出かけてみたらどうだろうか。台風もいるし、予報だから何ともいえないけれど、当日の那覇は晴れ時々曇り、素的な月見(そば)となろう。
沖縄そば処分の日ソシテ10月17日は沖縄そばの日]
http://www.okisoba.com/html/history.html
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