white(白) kick(蹴る)

 今朝は珍しく早くから起きていて、ふと思いたって東の空をのぞいてみた。拙ブロ7月28日付で書いたブルーモーメントのことである。夕にあるのなら、朝もあるのではと。
http://hisada.blog3.fc2.com/blog-entry-89.html [ブルーモーメント]
たしかにあった。まだ、陽が昇る寸前の、いえ、それより、もう少し手前の時間に空は、一瞬青。良いものを観させていただいたと思ったけれど、そのあとがよろしくない。次第にお日様の勢力が強くなり、朝が開ける(江戸弁ではシラケル)、そう朝白いで、一瞬心が青。やはり、ブルーモーメントは夕に限ると思った。世の中には真反対の世界にもしかしたら、似たものがあるのではという甘い期待がある。それは、おそらく、そう考えた時点で、単なる逃避行でしかないと思うけれど、そのことを今朝思い知らされた。ただ、この反対というのがブルーモーメントを生んでいるようでもある。上記ブログでも少しふれたが、色には反対色というのが存在するが、例えば、しばらく黄色を、ばかりみつめていて、すぐさま、視線をそこから外すと、一瞬青の世界、すなわちブルーモーメントがひろがるように、存外、自分の位置から真反対というのは逃げるという意味だけではなく、実は、そこに自分がいるということなのかもしれない。仮にわたくしは青(あるいは青好き)とする。平凡に考えれば、そういう、わたくしは青の世界にいようと思うのがフツウ。しかし、本当は、180度向こう側の黄色世界にいた方が、よほど青を感じられるのではないかということを考えている。今日、涼を求めて訪ねていた某オフィスビルのリフトの扉が開いて、びっくりした。全面、ブルー。引越しでもあるのだろうか、傷防止策として壁面を覆っているのだろうけれど、中に入ると一瞬涼。しかし、あまり睨みつけていると、反対に暑くなってきた。これもへリングの色覚説に基づいているのだろうか。青の中にいると、向こうの黄色気分になる、そのように体感した。南国は原色を好むという説もあるが、もしかしたら、あれも、お向かいさん(青)をみているのかもしれない、そして、そこに涼を感じているのだろうか。だが、ひとつ疑問に思うのは青=イスラム、そうか、だから、魂がアツイのかとも思う。世界の国旗という外務省のサイトを見ている。わたくしは緑が好きだが、イスラム=青というイメージはそれとして、イスラム系の国旗には必ずグリーンが施されている。大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国にいたると全面グリーンの国旗、しばらくみていると、やはりアツクなる。まだ、確定的ではないけれど、イスラム世界にとって緑は神聖な色という雰囲気があるようだ。緑のお向かいさんは赤(ピンク)、青のお向かいは黄色(橙:オレンジ)、色の心理補色、補色残像現象ともいわれているようである。日の丸弁当の向かいは緑、だから、わたくしは、ここにいるのかもしれないと、皆がシラケルだけの百済無いブログである。

[世界の国旗が一堂に]
http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/kokki/
[緑の資本論]というのもありますので。中沢新一さん著。