相変わらずブルーモーメントばかりに目がいっていて、上ばかりを気にしている。遅くなったけれど、昨夜は、本当に一瞬だけれど、みることが叶った。ところが、今夜帰ってくるすがら、思ったことは、最近、足許をみていないな、自分の翳なんて、みても仕方のないことだけれど、すこし寂しい思いもした。夏は陽も高く、そのぶん影も見落としがちではあるとはいえ(もっとも、明晩は新月)、わたくしの場合、ここ何年か、それをみる機会がなかったのではと、省りみている。もちろん、翳は物理的な現象でしかないといえば、そのとおりであるのだが、小さい頃、そういう自分の翳におびえながら田舎道を早足していたこと、そして、少し大きくなってから、わたくしにとって翳がもっとも近(親)しい存在であると気づいたこと、これから中秋(まだ1カ月あまりあるけれど)に向けて、陽も低くなっていくので、そろそろ、下に目を向けてみようかと、暑い夏よ早く去ってほしいという願いもこめてみた。