G・W

 連休テーマで、昨日の続き…。この時期になると、都心はがら〜んとなり、行楽地は都会さながらの賑わいをみせる、それが一昔前のG・Wだった。夏休み(盆)・暮れもそうだが、一方、都心ではghost weekであった。しかし、昨今では、どうも事情が異なるようだ、むしろ、都心の方が忙しそうで、どこへ行っても人の波という傾向らしい。地方分権といわれて久しいけれど、こと人出に関して言えば、今は東京集中が著しいと感じている。例えば、JRやいくつかのホテル予約サイトで東京周辺の事情をみると、満席、満室の文字が目立っており、地方→東京という移動が相当数あることがうかがわれる。東京Dはともかくも、六本木、丸の内、汐留・・・どこも賑わっていそうである。(ただし、未確認)
 各ニュースによると今年の連休中の人出は延べで6100万人以上、つまり、国民の二人に一人が出かける勘定になる。この数字は、警察庁が4月29日(金)から5月8日(日)の10日間に各都道府県の警察(官)が雑踏警備を行なう全国の行楽地及び催し物会場等、計1,118ヶ所における主催者等が予測し、届け出た数のようであるから、警備のない場所を含めると、どうなるのだろうか。ま、そういう混雑しないようなのは人出とはいわないのかもしれないが、そのあたり、もう少し各ニュースもコマ目に伝えてほしい気もする。(皆、一斉に警察庁調べ6130万人ではね)
 ちなみに、02年の中国の労働節(メーデーから1週間)の人出は8700万人、同10月1日(国慶節、中国の建国記念日)から始まる1週間の「G・W」は8000万人であるから、総体の人の数から較べると、日本のこの時期の人の出入りがいかにスゴイかが実感できる。いずれ、中国も『今年の春節(これは正月にあたる)の人出予想は5億人』などという時代が来るかもしれないが。(02年の人出は5000万人程度である)
 さて、現時点では、どこも出かけていない二人に一人の側としては、せめて警備も出てないような非雑踏の場所にでもと思ってはいる。昨年暮れには所用で京橋に出かけたが、さすがに空いていた、通りの角にある喫茶店の2階から大きな交叉点を眺めていても、数えるほどしか人がいなく、むしろ店内の「人出」の方が多く感じられるほどであった。G・Wはどうだろうか、と思うが、最近の会社は製造業以外ではカレンダーどおりという場合が多く、予想に反して、いつものと変わらぬオフィス街然としているかもしれない。そういう場所へわざわざ出かける気にもならない。ならば、いっそ、足の踏み場もないような雑踏に出張ってみようか・・・これも、ありえない所業だから、結局、門外不出なのだろうか、そうか、そういう類の仏像かなんかでも拝みに出かけるのも良いかもしれない。(これも混むかな)
 どちらにしても、人出に数えられないような出方をしたい。

05年G・Wの人出(警察庁調べ)
http://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki9/hitode.pdf
国慶節や春節の人出
http://www.china-news.co.jp/society/2003/09/socl03100105.htm